『死神ももさんの逆襲』
やましん(テンパー)
第1話 『のろし』
死神ももさんは、お正月が終わるやいなや、やましんに対する集中攻撃をただちに始めたのである。
ももさん
『ついに、時は来たのだ。敵はやましんにちあり。この、蓄えに蓄えた悔しさ、情けなさを、この一時に注ぎ込むのだ。ナイアガラの大瀑布のように、叩きつけてやろう。しかし、簡単には殺さん、ふふふふふふふ。じわっと、恐ろしさを味あわせてやるぞ、やましん。まずは、経済封鎖だ。今日の通知をみたか? 真っ青になったに違いない。やつに、打つ手はないさ。やましんちには、お宝がない。わかっているよ。チェックメイト。はーははははははははは。まずは、電気と電話の停止、差し押さえ、破産だ。そうして、ラストが来る。疫病神と共同作戦にするかな? はーはははははははははははははははははははは。死神に敵はない⁉️』
幸子さん
『あらまあ、せっかくお雑煮とかご馳走したのに、最高級お気楽饅頭も出したのに。裏切ったか、ま、死神だらかな。しかし、そうは言っていられない。やましんさんは、幸運には疎いんだ。どうしよう、うちの地獄の融資は、生きてるうちには使えないしな。死んではじめて対象になる。女王さま、なんとかしなさいよ。』
ヘレナさま
『天は自ら助くる者を助く。地獄もまたそうなり。絶えず努力してたゆまぬものを、私たちは助けることができます。でもね、必ず助けるわけではありませんから。』
幸子さん
『だって、やましんさんは、一番の人ですよ。ヘレナさまを産み出した作者さまですよ。ルイーザさまも。ヘネシーさまも。博志さんも。幸子も、みな、やましんさんが産み出したんですよ。助けなければ。』
ヘレナさま
『そこが、また、厳しい壁があるのです。人気のでないおはなしは、カットされてしまいます。やましんさんは、人気作は書けない。だから、だめ。これは、磐石の理論なのだ。』
ももさん
『さすが良くお分かりね、女王さまは。もう、時が迫ってるのです。やましんは、一時好条件にあったが、家庭的政策を間違えたのだ。いまや、地獄の縁にいる。ほーっほほほほほ。あと、一押しでおしまい。』
さちこさん
『やましん。あす、銀行行きなさい。そこで、策を巡らすのです。なんとか、あと一月生き延びるように。すれば、一月、時間ができる。その間に、ノーベル賞クラスの作品を書くのです‼️』
やましん
『あのね。そら、むりだ。銀行はお金のないものに、てを差しのべない。』
さちこさん
『じゃ、市役所文藝賞とか、とる。』
やましん
『やましんは、競争はだめなんだよ。ストレスで摩りきれてしまう。』
さちこさん
『なによ。書いてボタン押すだけよ。闘え。やましん。家中のものみんな売れ‼️ 闘わずして退散するな。』
……………… つづく
『死神ももさんの逆襲』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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