第7話
「けーい!おはよう!」
「おはよ」
「ねえねえけい、今日駅前の新作パフェ放課後食べに行かない?」
私が自分の席に着くといつも通りの明るい笑顔を浮かべた美咲が問いかけてきた
人と付き合うことが苦手な私には、友達と呼べる人が彼女くらいしかいない
今日は特に何も予定ないし
「うん、行く」
「ほんと?!」
「うん」
美咲と放課後遊ぶのは2週間ぶりくらいだ
「嬉しいなぁ。だって慧ってば最近全然遊んでくれないんだもん、、彼氏でも出来ちゃったかと思ったよ!てか出来ればつくって欲しいくらいなんだけど」
そう言ってこちらをにやにやしなが見つめてくる
「彼氏なんていらない。てか男なんて嫌い。美咲が彼氏さんと幸せそうならそれでいい」
「きゃー!慧ったらかわいいっ。もう大好きー!」
かわいいと言いながら私に抱きついてきたので軽く突き飛ばした
「もーツンデレさんだねぇ。てか慧ってさぁ、ほんとどうしてそんな格好してるの。だって------
そう言ったみさきは私の前髪をさらっとかきあげた
「こんなに目パッチリで美少女なのに。それに、髪の毛の質だってめちゃくちゃ良いんだよ?おさげだって似合ってるけど…髪の毛下ろして眼鏡コンタクトにして前髪もう少し短くすれば絶対学校一の美人だよ!!」
はぁ。またこの話か
「そんな事ない。てか私はこのスタイルを気に入っているからそれで問題ない」
「うーん、まぁ慧が気に入ってるならそれで良いんだけど」
少し不服そうな顔をしていたが、突然あっと何か思いついたように顔が明るくなった
何だろう。とてつもなく嫌な予感がする
「ねぇ!今日の放課後に改革しない?!」
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