連載一個完結するので先んじてお祝いさせて

 ワヰルドハントが2月9日午後19時を以て完結します。奇しくも肉の日です。野菜の日でも魚の日でも別にそんなのはどうでもいいんだが、まあ、とにかく完結します。

 一番最初のプロットを作成したのが24年12月5日で、25年1月7日現在まで、プロット、世界観、登場人物込みで多分22万〜23万文字は書いてる(本文は19万5000ちょい)。

 客観的というか、まあ、閲覧数的なそれは惨憺たる結果、と今の状況は示しているが、まあそんなもんだよな、と思う。

 逆張りしてるし、自分がかなり気難しいものを書いて、半ば押し付けぎみにそう描いていたし、実際、その意見を行動に移すことさえもあった。数字が振るわないのは自業自得。俺が悪い。過去の行いで散々信頼をドブに捨てているのも俺。


 とはいえ、第二部完結まで、ブツクサ言いながら完結させた努力と実績は確かなものだ。それだけはたとえ他人から馬鹿にされたって、俺のものだ。俺だけの宝物だ。支えられて、助けられて、葛藤して、書いた。努力は裏切らない。いつだって俺たちが努力を裏切る。あるのはそれだけ。あとは、自分の積み上げた壁を乗り越える。その、孤独ではなく、「孤高」の生き方を貫く。どう長生きしたってたかが80年。それくらいの間、自分が決めた生き方を貫きたいと、前々から思っていて、怖くて逃げて、何度も出戻って、やっと、立ち向かう勇気を持っている。あるいは、蛮勇かもしれないが、まあ、踏み出せばあとは楽なんだ。

 俺は一歩、踏み出した。まずは一歩。ようやく一歩。大きな一歩。さて、もう一歩。


 俺の過去を振り返ると、「馬鹿」と言わざるを得ない。多分、他人は、そう思ってたんだろうな。

「褒めて欲しいなら褒めろ馬鹿! 読んで欲しいなら読めよ、馬鹿!」って。

 実際それを、優しく諭してくれる人が何人かいた。俺はそれに対して「言い訳」していた。

 本当に馬鹿だ。一回くらい、言うこと聞け。逆張りがかっこいいのは中学生までだろ。


 いかん愚痴になっている!

 何はともあれ、一作の完結実績が出来上がったのは良かったと思っている。そればかりは本当に揺るがない事実で、自分の頑張りの結果で、誇っていい事実なんだ。

 ちっぽけな、でも。俺にとっては。……月より美しく、宇宙より重く、太陽より熱い、宝物が、一個増えた。

 いや、いいんだ。格好つけるな。それはきっと、たまたま見つけた綺麗な石ころだ。それを自分は、自分の手垢と手脂で磨いていただけだ。でも、その、うつくしさが。

 俺には尊くて、暖かくて、心の中に、そこにある宝箱にしまって、時々眺めて笑う、そういうものなんだ。


 諦めなくてよかった。投げ出さなくて良かった。逃げなくて良かった。


 頑張ったね。俺は、俺を認めるよ。お前は本当に頑張った。お疲れ様。

 次の宇宙を、早く見せておくれ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る