煎餅五枚も残ってておもろい

 シャワー浴びてきた。なんか気分がいいから空気の入れ替えしながらシャワーを浴びて、頭濡らしちゃったからシャンプーして、あ、常闇様にお祈り忘れたとか思いながら今記事を書いているが、昨日夕方の風呂の時にお祈りしたから許してもらうとする。


 部屋に戻ってきたら、まだ煎餅が五枚も残っていて、面白かった。

 俺は結構食べるペースが早い。夕飯としての菓子ならなおのことハイペースで食べるんだけど、今日は割とスローペースだな、と。

 なんか悪いバイアスがあってそうしてるってよりは、「いやアイス美味かったな」って感動が未だにあるのが大きい。本当に美味かった。でも、多分頻繁に食べないから美味いんだろうな。


 夜って寂しいよね。世界が死んでる。

 でも、なんかワクワクする。冷たい空気が部屋を満たしていて、寒いならもう窓しめて暖房つけたらいいのにあえてそうしない。鳥籠には暖房が付いていて、自分は寒いから厚着して毛布かぶってんのに、冷たい空気がすごく気持ちいい。


 わからんけど、寒くないと暖かさはわかんないよねっていうか。

 お腹空いてないと美味しいって思えないし、眠くないと寝れないし、性欲もないのにセックスなんてできないし、意欲のない努力は毒だみたいなことを、イタリアだかの芸術家が言ってたらしい。なんか、ブラック・ブレットの三巻に書いてあった。

 ケンチキのフライドチキンって美味いけど、じゃあそれ起きてすぐに「うめーぞくえ!」って言われて本当に「うめえ!」って思いながら食える人は稀。大抵は「うっさい目覚まし鳴るまで寝かしとけ」ってなる。


 だから、なんか、些細な幸せって、ある意味ではつらいって思って、苦しんでる人にこそ感じられる感性で、そこにちょっと目を向けると、「わからんけど笑える」みたいになる。

 自分はとにかくアイスが美味いことに感動したし、そこに付随して「イヴェルカーナがメル・ゼナにボコボコにされるせいでケモノ系の薄い本にまでなっていてなんて不憫な看板モンスターなんだ」って思ったり、「なぜか煎餅が五枚もある。いや、一枚しかないのを不憫に思った座敷童が増やしたのかもしれない」とか思っている。


 ほらみろ! また支離滅裂になってこの段階で900文字も書いている! だからお前は字数管理ができないんだ!


 まあそれはもういい。書き殴ることが好きだし、読んでもらいたいって本気で思うならこんな時間に投稿しないでしょ。


 俺の不幸って、多分他人にとってはどうでもいいんだなって、そう思った。

 例えば俺は「お前がアイスを美味しく食ってる一方で遠い土地では凍えながら戦争している」とか言われたって「それがなんだよ。そんなん俺らに関係ない喧嘩やん。俺が不幸を共有する謂れがどこにあるんだボケ」って思う。

 それと同じで「夢咲蕾花は食べることにすら罪悪感を感じている」なんて言われたって、普通「そんなこと言われたってこっちは生活があるからお前のために時間を割いてられないんだよ」ってなる。

 残酷というか、いや、それ普通じゃんって。

 周りが不幸だから、俺や、あんた方まで不幸でなきゃ行けない理由って、ないんだよ。

 俺が不幸だからって、みんなを不幸に引き摺り込もうとするのは、思い上がりだった。俺の宇宙では俺は主人公だけど、この宇宙の主人公は俺じゃないから、そんなのは、なんか、すごい人に任せればいいだけ。


 俺はアイスが美味い、モンハン楽しい、シャワー浴びてたら寒すぎて出たくなくなったけど出てみたら案外スッキリした、みたいな、そういう、「当たり前だね。だから何」を拡大解釈して喜んでたらいいなって思った。


 躁状態なのかな。そうなんだろうな。

 でも、じゃあ、それをうまく飼い慣らすように、気分がいいうちに、自分の小さい幸福に酔っ払う方法を確立して、楽しめばいいんじゃないかって。


 しかし、煎餅が五枚もあるということは、何も知らん妖怪に「これ高級煎餅」

つって一枚千円で売れば大儲けだよな。

 誰が買うか、ばか。

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