第5話

side 実紅




~記憶~


「今日から新しいお友達が来てくれました。入って!」

「…柏田空です。よろしくお願いします。」

「空君は千葉県という所から来てくれました。みんな仲良くしようね。」

わぁー。新しいお友達だ!




「実紅ちゃん、ドロケーしよ。」

「うん!」

「俺もやる。」

「紘くん!空君も誘おうよ!」

「あの子ほっとこうよ!さっき無視したもん。」

「え!でも……」

「早くやろうぜ!」




「泥棒逃げた!」(ワァー)

「実紅捕まえた。」

「あーあ。」

捕まっちゃったぁ。

あ、空君お部屋にいる。

「空君!」

いきなりびっくりしたかな?

「ドロケー嫌いなの?」

「………」

「あ、私は実紅。よろしくね。」

「………」

「ドロケー楽しいよ?やろうよ!」

「…俺、ルール、知らないから…」

なんだ!そんなことか!

「教えたげるから大丈夫だよ。やろう!」

「え…わぁっ‼」

「あー!実紅ちゃん捕まったのに何してるのー?」

「ごめんね!空君も一緒にやろうと思って!」






「空君足速ーい!」

(ワァワァ)






「…実紅ちゃんありがとう。」

「?」

「ドロケー誘ってくれて。」

「みんなでやった方が楽しいもんね!明日も一緒にやろうね!」

空君と初めて喋った瞬間だった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る