第31話 決戦開始

「あいつは......殺せるだろうし......」


先ほど、血があいつから、出たことでも分かるが......多分あいつは、殺せる。

普通に考えれば沢山、出血した......そんな生物は生存できない。


「実際どうなんです...かね?」

この声は、この異世界でいつも聞いている......自分にとってなじみ深い声......。





「サーシャ!?」

なんと、サーシャは爆発に巻き来れたはずなのに....生きていた。



「あいつを......神を...どうするか、今考えましょう」

彼女は満身創痍で、.........とても戦うことが出来そうにない。









__


「我が名は、......」

「「「「バキバキ」」」」


あの、神から....複数の声が突如として、聞こえた。





「「「「....我が名は鬼竜」」」」


神の肉体が変わっていく、その姿はまるで.......あの竜教団の時、現れた化け物のようだった。あの時と違うのは、神々しさを感じるはずがないのに.....普通ならば感じるはずがない気持ちが悪い見た目。

恐らくこれは、魂に刻み込んでくる......存在感、存在感が私たちに神々しさを感じさせているのだ。



「「「「「「「邪神!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」

邪神だと言われているはずなのに、神々しさを感じてしまう。

まるで、それが......その存在そのものが望んでいることを叶えるのが人類の幸福であるなんて言われたら。





「信じてしまいそうですね......」



「「「「「「「「「「鬼竜!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」







神は、今、復讐のために....町に現れたのだろう。


「そんな......気がする」







__



「信じてしまいそうですね......」



サーシャ?



「そんな......気がする...」


サーシャさん!?



「大丈夫です......」


そうやって、発言をするサーシャの足は震えていた。

......サーシャはあの生物が、怖いのかもしれない。


「たしかに、敵の数は多い......」




そうバカでかい10体の生命体が、恐らく......敵対して目の前を埋め尽くして、存在している。

「僕も逃げたいよ、僕もね......」


しかし、ここは闘技場殺し合いの街......逃げることはできない。



「だけど、状況を見て、僕たちは......逃げられない......」

少なくても逃げれそうな扉はガレキに埋もれていて、人が入れそうにないし......そもそも敵が、追ってきたら通路は埋もれて窒息で死んでしまうだろう。







「それに、どの世界にも通じることだけど、中身のないヤツが数を誇るんだよ!!」





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