スローライフ過ぎてボケちゃったお爺さんとお婆さん、のお話


爺:まさかワシ等が異世界っちゅうところに転生するとはのう

婆:土地も広くて、畑も作り放題。ほんに幸せですねえ爺さま

爺:あの肥しを作ってくれる魔物は何て言ったかのう。す、すら……

婆:すらすら肥しを作る君でしたかねぇ? 爺さま

爺:おう、そうじゃった。ところでお主は誰じゃったかのう?

婆:まあ、ご冗談を。私は隣に住んでいる梅子ですよ

爺:おう、そうじゃったの秋江さん、ご主人は元気かね?

婆:ええお陰様で。昨日、元気な男の子を生みました

爺:その牛の花子は今年、何歳になるかのぅ?

婆:たしか……昭和58年生まれですから今年で304歳でしたかねぇ?

爺:そうじゃったかぁ、婆さま、そろそろ昼飯にするべ

婆:あいよ、爺さま。お昼は花子をいただきしょう

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