死んだ君には真実を

@sink2525

第1話 さ、いしょ


 高校に入学してすぐ俺は探偵部を作った。学校の七不思議や都市伝説など、そんな幼稚なことをみんなとわいわい騒ぎながら楽しく過ごしていた。

 最初はトイレの花子さんや階段の都市伝説や、夜中の音楽室など。今考えると浮かれていたと思う。でも楽しかった。

 心の底から青春を謳歌していたと思っていていたんだ。

 君はあの時こう言った。

『君はどうして探偵部を作ったの?』

『みんなで楽しく過ごしたいと思ったから』

 当時の俺は照れていたと思う。だけどそんな俺を君はなんとも思わずただ楽しそうに笑っていた。

 君は覚えているかな? 深夜の学校に潜入したときバレてしまって大事になった日を。

 あの日は、なんていうか、とても楽しくて悲しかったんだよ。

 あの日の君は君ではなかった。どこか雲がかかった顔をしていた。あの日に気付くべきだった。

 君は相談なんてしない人って分かっていたのにさ、俺はなんで気付かなかったんだろう。

 なぁ、教えてくれよ。

 探偵部の部室には人が吊るされいる。

 まるで、てるてる坊主のようだった。とっくに顔は青白くなっていて完全に死んでいる。

 なんで、人が死んでいるんだよ。ここは学校で青春を謳歌する場所だ、それなのになんで死んでいるんだよ。

 俺と君で作った探偵部がこんな形で終わってしまうのか。

 落ち着け、冷静になるんだ。

 まずは、周りの状況を把握しよう。

 周りを見渡す。

 部屋の真ん中には人が吊るされていて、窓は閉まっている。近くの机には鞄と靴が置いてある。

 普通に考えたら自殺に見える。だが、それは違う。

 何かが引っかかる。どこか変な雰囲気を感じる。

 待てよ、なんで俺は冷静なんだ? 初めてみた死体なのにどうしてこんなに落ち着いているんだ。

 そうか、そうだったか。

 今吊るされている人は、君だからなのか?

 違う、違う。

 吊るされた人をよく見る。

「君はいったい誰なんだ……」



 ――――――

 初回は短い内容となっています!!次からは2000文字くらいあります!!

 初めてミステリー小説を書くので幼稚な文もあると思います!!

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