徐々に距離を縮めてゆく中で、織羽は利駆に、自身が吸血鬼であること、それも、血液アレルギーのため血を飲めない体質であることを知られてしまう。秘密を共有したことで更に近しくなる二人だが、ある時織羽は、栄養失調で倒れてしまう。試しに自分の血を吸ってみろという利駆に従い彼女の血を吸うと、アレルギー症状が出ないことがわかる。何故彼女の血なら飲めるのか。織羽の保護者代わりの吸血鬼研究者・狭山偶見は、利駆の血液を調べ始める。

　第二幕では、織羽を連れ戻しに吸血鬼界からやってきた戀羽が登場。彼と父子家庭で育った看護学生・内藤理由の恋模様が描かれる。

　第三幕では、戀羽と同じく吸血鬼界から人間界を訪れている爽羽が行動開始。彼と、茜に気がある駆け出しアイドル・梨咲の恋の駆け引き（？）が繰り広げられる。

　六者三様の恋愛劇が演じられる一方、偶見は【吸われても良いという精神状況にある時のみ分泌される血液中の物質】があることを発見、それを含む血液型をF型――Blood Type:Fと名付ける。

　答え合わせ編では、偶見の研究成果の裏付けとして、とある会社の新入社員・五十嵐颯希と、吸血鬼・七海杏利の恋愛ドラマが語られる。