詩集 終わらない詩

pan

雪が降る

 さらさらとした雪が降る


 カラッと乾燥した空気に揺られて重なる雪たち


 ふと手に当たって溶けていく


 冷たさを感じる間もなく溶けていく




 気になって空を見上げると


 小粒の雪が降ってくる


 ふと顔に当たった雪に冷たさを感じた


 顔は手よりも感覚が鋭いらしい




 雪に気づかされたところで顔を下ろす


 そこには足跡がない道が続いている


 普段なら足跡があるはずなんだけど


 ずっと雪が降っていたからなのかな




 足を運ぼうとしていると次第に雪が強くなる


 乾いた風に乗せられて体に雪がへばりつく


 自分が歩いてきた足跡は消えていく


 それほどまでに強い雪




 ああ


 どうしてこうなった


 いつまでたっても


 やりきれないまま










――――――――――――――――――――――


目標の途中で断念する要因はたくさんありますよね。

いわゆる挫折というやつです。

今回はその挫折をテーマにして書きました。

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