僕らの好きの伝え方【シナリオ版】
望月 葉琉
キャッチコピー・ポイント
▶作品キャッチコピー
欠けた思い出。
毎月届く、差出人不明の謎の栞。
季節の花をあしらったそれに込められた送り主の想いとは?
▶注目ポイント・アピールポイント
この作品では、タイトル通りの「好きの伝え方」の他に、「ハンディキャップのある恋」「記憶が戻らない記憶喪失モノ」の二つを合わせた三本柱をテーマに据えております。
色々なハンディキャップを抱えていることで恋を諦めている方、難しい恋をしている方、たくさんいらっしゃると思います。ハンデを乗り越えて素敵な恋をする物語をつむぐことで、そんな方々を勇気づけられたら、というのが、執筆のきっかけの一つでした。
お話を練り上げる中で記憶喪失ネタを入れることになりましたが、世の中には最終場面で記憶を取り戻してめでたしめでたし、という作品があふれています。本作では、最終的に主人公のあおいがヒロイン・ひまりとの記憶を取り戻さない記憶喪失モノとすることで、過去の思い出がなくとも、もう一度同じ人に恋をする、何度でも君を好きになるという純愛を描くことを目指しました。
ヒロインであるひまりをただの内気な性格ではなく緘黙症状のある少女にしたのには、前述のハンディキャップの意図の他に、「好き」「愛してる」等の言葉やハグ・キス以外の愛情表現を模索してもらうねらいがあります。その表現の一環として、筆談や手話、マカトン等のコミュニケーション方法を登場させてみました。自分たちに一番ぴったりな独自の表現を探し求める彼らの姿が、一番描きたいシーンでもあります。
ジェットコースターのようなスリリングな展開はありませんが、緩やかに流れる日常の中で、それでも悩み、足掻く少年少女たちの真剣で等身大な恋愛模様に注目して頂きたいです。
エンディングでは、ひまりとの過去を思い出さなくとも、もう一度ひまりに惹かれ、結ばれるあおいの姿を描くことで、読後感の良い、幸せな気分に浸れる漫画となることが、今作の目指したい理想像となります。何かと鬱屈とした気分となりやすい昨今、この作品が、少しでも誰かの癒しになることを願ってやみません。
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