Dark Lord　〜魔力が薄い少年〜

田村ひさし

「おれはいつか！あの偉大（いだい）な塔（とう）の主（ぬし）になるんだ！」

　そう意気込む少年は、決して体が弱いわけでもないし、特に障壁もないのに生まれつき""魔力が無い""少年、ハオであった。

「ほら、行くぞ。」

　そういって物静かな少年であった幼馴染のルイスが彼といつものようにウチへ帰る。ハオとルイスは幼い頃からずっと一緒で、孤児院で暮らしている。なぜだか、豪雨の日に裏の林に捨てられていたところを先代シスターが拾ったらしい。

　……時は12年後、当時4歳だった彼らは今は時を駆けて、

　ーーーーーー魔術師（れいがい）として戦っている！ーーーーーー

　これは、闇の帝王が生まれるまでの序章か、はたまた...

　一方、ここは通称闇の住処、ダークリングランド。

　そして、独りの…魔王がいる！…

「ハッハッハ、いつかお前が…変えに来ることを信じてるぞ。□■□…。」

　続く

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