最強のタカシ、1000年後の世界でダンジョン学園に通う。コールドスリープから目覚めたら、現代人はあまりにも弱くなっていた件。自分の力を過信せずに冷静に戦っていたら最強の英雄になってハーレムができた。
架空の世界を旅する物語
第1話 俺はタカシ、鷹岡タカシ。
俺はタカシ、鷹岡タカシ。
コールドスリープから目覚めた俺は、現代日本にいた。
俺の名前は帝都異能研究所の人間が勝手につけたものだ。
サンプル名というらしい。
研究所でリハビリを受けた俺はすぐに元の体力を取り戻し、現代日本ではありえない超人的な身体能力を有していることが分かった。
研究所の所長は、俺にダンジョン学園に入学することを命じた。
「やれやれだぜ。1000年後の世界で右も左もわからないっていうのに、学園に通わなきゃならないなんてな。もう学生って歳でもねえってのによ」
・・・
俺は今、ダンジョン学園の実技訓練場に来ている。
「えー、これより編入試験を始める」
黒のスーツを着た若い女の教官が俺にそう言った。編入生は俺一人だけだ。
入学式の時期はもうとっくに過ぎている。俺はダンジョン学園の1学年に特別に編入することになったらしい。
だがダンジョン学園は特殊な能力を持った子供にしか、門戸を開かない。
たとえ研究所からの推薦であっても、試験が必要になるようだ。
「おのれの能力を用いて、あの的を攻撃せよ」
的というのはあの円形の物体のことか。何かの金属で出来ているのか、銀色に光っている。
俺の位置から的まで、ざっと10メートルほどある。
俺はその場から一歩も動かずに、人差し指を的に向け、指で的を切る動作をした。
すると円形の的がサクッと半分に割れた。
「何っ!?いったい今何をしたの???」
「何をしたって?見てなかったのか。時空を切り裂いただけだが」
「切り裂いた、だけ…??これが…、これが過去人の能力だっていうの?なんて怖ろしい」
たいしたことではないはずだが、教官は俺の能力を畏怖しているようだった。
「でもこれなら、人類はやつらに勝てる」
「それより試験の結果はどうなんだよ」
「合格よ」
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