第7話 約束

 琥珀にも最期の時が来た。恋人になって半世紀が経った頃だ。


「琥珀。宝物のような日々をありがとう。もう俺は愛を恐れない、辞めないし諦めない。」


「うん、約束。」


小指と小指を結び、微笑み合う。その晩琥珀は力尽きた。

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