君を亡くして
影山 みはつ
第1話 この出来事
正が「よっ!元気か?」と大亮に声を掛けた。
大亮が「元気も何も自転車がパンクしてんだよ。どうにかしてくれないか?」と正に自転車を渡した。
正が「どうにかしてくれって言われても困るよ」と自転車のタイヤを見ると、正が「パンクしてんな。こりゃ、直してもらわなきゃ無理だな」と大亮の方を振り向いた。
そこへ奈津が来て「何をやって居るの?」と正に声を掛けた。
正が「いや、こいつの自転車のタイヤがパンクして居るからよ?よく見てやって居るんだよ」と奈津に向かって返事を返した。
奈津が「そう?自転車は特にパンクしやすいから、気をつけて居ても何か尖った物を踏むよね?」とにやけていた。
大亮が「まー、いいや?近くに自転車屋があるから、そこで見てもらうよ」と指を差した。
指を差した先は、自転車屋の修理工場だった。
正が「あ、あんなところにあったわ。すげ〜」と大亮が自転車屋を割り当てたので、奈津も横断歩道から歩いてすぐ近くに走って行った。
奈津が「すみませーん。今自転車が壊れちゃって、見てもらえませんか?」と自転車屋のドアをカラカラと開けた。
大亮が「はい、はい。分かりました」とお店の人に話を聞いて、時間になってから自転車を取りに行く話で終わったのだが、大亮は急いで走って行くと、横断歩道から急に飛び出して来た車にひかれた。
奈津が「ね?大丈夫?大亮」と身体を揺すったが意識が無かった。
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