虐め殺人事件—片山仁平ファイル

沼津平成@空想≒執筆

プロローグ

 HRの時間になっても、教室には二十六人の生徒の姿しかなく、静寂が漂っていた。次第に教室がざわつき始め、やがては「セン公は今日休むのだ」という噂が立ち始め、優等生もその噂に飲み込まれていくこととなった。

 そしてその暴動が最高潮ピークに達したとき、声があった——「みんな、今日、転校してきた者が一人いる」

 教頭の声である。

 教室のざわめきは最高潮を保っていた。中には慌てふためく人もあれば、こんな声もあった——〈新しいカモができたぜ。〉

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

虐め殺人事件—片山仁平ファイル 沼津平成@空想≒執筆 @Numadu-StickmanNovel

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画