真実
そこには背筋が凍るような不敵な笑みを浮かべていた若造がいた。
「知ってたよ。全部。やっぱりお前だったか。僕の父さんを刺したのは。」
「な、なに言ってるんだい枝野君。」
「お前が刺し殺したと思っているのは僕の父さんだ。なんならもう一個真実を話そう。あの時父さんは死んでなかったよ。あの時はまだ…。」
「嘘だ!いや絶対殺したはずだ!」
驚いた高橋は立ち上がりその反動で椅子が倒れた。周りもざわつき始める。
「い、いや確かに死んだはずだ。あの男を。さらった奴を!」
「まだ死んでなかった!あのあと病院に運ばれて治療を受けた。まだ話せてたんだ!その時に聞いたよ。お前が…高橋幹人からやられたって。そのあとだ。徐々に衰弱し寝たきりになり父さんは死んだ。お前のせいで助かった命は、お前が逃げたせいで助かったはずの父さんは死んだ!お前の理由なんて知ったこっちゃない。お前が殺したことが事実だ!」
「なんだよ、結局死んでんじゃないかよ。よがった〜。俺の目的は達成されていたな結局。」
「はあ?何言ってんだよお前。なにがよかったんだ!くそ!お前のせいでな、父さんの兄弟にも迷惑をかけたんだ!お前のこと親友だと思っていた父さんをよくも!」
「何が親友だ!あいつは羨ましくて妬ましくて俺のこどもを!生まれたばかりのこどもをさらっていったんだぞ!お前のことだよ!幸!」
突然の告白に動揺した。
「は?!何言ってんのお前…僕…がさらわれた子?僕の兄じゃなくて?僕…?」
「そうだよ!その目元のホクロが何よりの証拠だ!生まれたときからあったんだよ!形もそっくりなホクロが!そんなのは見間違うはずはない!」
「は?何いってんの?」
「こどもの字は『幸』で『さち』と名付けたのに、あいつはさらって読み方だけ変えやがった。宝物を!」
「はあ?何いってんだお前!僕は信じないそんな事実は信じない!!!ああああああああぁぁぁぁぁ!!!!」
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