元魔王の我が勇者に転生したので、乗り気じゃないけど現魔王を倒しにいきます。

@yuririn-monro

第1話「魔王」

ある日上空から黒いモヤのようなものが降った。現地の村人に聞くと、その正体は黒いモヤではなく大きな島だったという。

当然誰しもこんなことが起こるなんて予想もできない。多くの村人はそこで命を落としたらしい。そう、この出来事だけで終わればどれだけ良かったことか。これからが惨事の始まりだ。

さっきの大きな島が降ってきたという表現これは間違いだ。正しくは、何かとともに大きな島が降ってきたのだ。その何かは人口を三分の一にまで減らし、大きな島が落ちてきた衝撃で地面は割れ境界線のようなものができた。それから何かは奇妙なモンスターをその地にはなった。

この惨事を招いた人物こそが【魔王】(名前)だ。彼はこの出来事により一気に名が広まった。当然であるこんなことをしたのだから。人々は魔王に恐れながら生きていた。だが、親族や大切なものを失った人は魔王に怒りを覚え、剣を手に取った。結果は見えていた、圧倒的な力の差で魔王が圧勝した。この一件があったためか誰も魔王に反発することはなくなった。この頃は全盛期だったような。大きな島と共に降りてきた魔王はやりたい放題この世界を牛耳っていた。あるとき【魔王】の身に危険が迫った。魔王はいつものように大好物のもちを食べていた。そう、魔王の死因である。

一生の不覚だ。いや、大好きなもちと死ねたから良かったのか……そんなことはない。



この我もまさか大好きなもちで命の灯火を消してしまうなんて不甲斐ない。いや…一番私の死を残念無念に思っているのは賢者の方だったりして。

だって突然魔王がもちによって倒れましたって聞かされてみろ。ははっ!魔王も衰えたな。もちごときに命を奪われるなんてとか言ってきそうじゃない??あぁ゛ーー!今度は何個も、もちを食べないから水餅で勘弁するから。そしたらこれまでの悪行を善行に変えてやるからーー!!


その清らかな願い大天使【dfぽshpv】が叶えましょう


へっ…?なにその天使聞いたことないんだけど?

我、これからどうなっちゃうの〜!!


第2話「眩しい光と共に帰還」

人口を三分の一にまで減らし、屈強なモンスター達を束ねていた魔王。それが我である。

名も知らぬ大天使様の力もあって我は今小さき赤ん坊になっている。

うん。ここまではまだ予想の範疇だ!!

そしてなんでその小さき赤ん坊をダンジョンの中に放おって置くのだ???

「おぎゃー!!(このペテン師ーー!!)」

誰だ私の眠りを妨げる愚か者は。

!?

鋭い眼光、岩をも砕く大きな角、なんでも食べてしまう大きな口

(あっ…これ死んだ)

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