ー 言の葉 ー ことのは
影山 みはつ
第1話 瑞恵
瑞恵が「あの、私の話を聞いて」と手話で身振り手振りで伝えて居た。
瑞恵は「はー。私も手話じゃなくて話せたら良いのに」と手話で話をして居ると、正憲が「あ、それ、手話だろう?俺分かるよ」と手話で話を返した。
瑞恵が「本当?」と手話で話をすると、正憲が「本当だよ。何かあったの?」と手話で話を聞いた。
瑞恵が「それがね?私の息子の秋が私の言う事を聞こうとしないの。全く、困ったものよ」と秋の話を始めた。
正憲が「そうなんだ?それは、困ったものだね?」と瑞恵に手話で伝えた。
瑞恵は「わ、わ、わわわ」と無理に口で話そうとするが、中々言葉に出来ない。
正憲が「どうしたの?そんなに無理して話そうとしなくて良いよ」と瑞恵の事を気遣った。
瑞恵が「ありがとう」と手話で伝えた。
正憲が「その秋さんは、瑞恵さんの息子?」と手話で伝えた。
瑞恵が「そうよ。あんまり手話をやってくれなくなって喧嘩越しだから、あまり話して居なかったの」と正憲に伝えた。
正憲が「そうか?大変だね」と瑞恵に気持ちを伝えた。
瑞恵が「昔は、あの子は素直で良い子だった。あんなにツンツンして居なかったはずなのに」と正憲に落ち込んでいる様子を見せた。
正憲が「そうだよね?悲しいし、辛いよね?」と手話で伝え、身体を優しく摩った。
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