第3話

「ちょっとタイム!深呼吸させて」

「はあ?」

「ほら、緊張感を解きほぐさないと」

「こんな事に緊張もクソもねえだろうが」


シロはうんざりしながらピアッサーを手にしている。


ピアス開けて。


確かに私はそう言ったけど、何も直ぐにじゃなくていいじゃんか!

ってシロに言ったら「めんどくせえからさっさとやる」らしい。

カウンターにスタンバっていたピアッサーを見つけると、私の耳ににじり寄ってきた。


私にはシロがなんだか鬼か悪魔に見えた。

コイツ、絶対私で遊んでる。

ヒーヒー喚く私を見て楽しんでる。


マジ変態。


そんな変態シロにピアス開けてって頼んだのが間違いだったんだ。

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