第49話
「お前の店でショーがあるだろ?そん時、客は無防備じゃねえか」
「…」
「俺を無防備にさせたら取り返せるかもな」
右手を掲げて指輪を見せつける。同時に銃も。
若葉は怒りで肩を震わせた。
冗談じゃない。そんな事をしたら目の前の男は自分に何をするか分からない。
いっそのこと指輪を諦めてしまおうか・・・。
「分かった」
そんなこと出来るわけない。
若葉は大きく息を吸うと、外から聞こえる微かなBGMを頼りにリズムをとった。
ポールがないから、あるつもり。しかしポールという対象がないゆえに自分を力の限り表現しなくてはいけない。
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