キムチ
第1話
関晋太郎(せきしんたろう)。
酷い名前だと彼は自分でも感じていた。
何故?と問い掛けられれば、晋太郎は迷う事なく答える。
「俺の親父が二代目なんだよ。関鼎会って知ってるだろ?あれだよあれ。あれの二代目。順当にいけば俺が三代目」
彼は実に明快な説明と共に、笑う。
答えを聞いた人間が触れてはいけない物に触れた恐怖から引きつり笑いしか出来ないのを、晋太郎は霧を吹き飛ばす風のように笑った。
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