書く天才と読む天才、2人合わせて「カクヨム」
Unknown
【本編】治療の一環としての機能したカクヨム
Xに生まれて初めてカギを掛けた。新しい女の人との出会いの確率をZEROにするためだ。厳密にはネットからリアルのunknownに繋がる唯一の手段を遮断した。手段を遮断? 俺、ラップみたいに韻を踏んじゃっていいんすか? 韻だけに。
まぁ自己紹介文にも「境界性パーソナリティ症で~」っていうのをデカデカと明記したし、もともと俺のフォロワーさんはメンタル疾患の理解が深い人がほとんどだと思う。
つまり今後は、既に俺をフォローしてくださっている方以外は誰も俺のXは見れない。冷たく感じるなら申し訳ない。だが、むしろ動機は逆だ。性格上、俺がすぐ女の人を好きになって最終的に傷付けるのがすっげー怖いから、俺のボーダー的側面が治ったと医師に判断されるまでは女性からのフォローも男性からのフォローも受け入れない。
ちなみに俺は男性とは親密になると、ボーダー的側面のいい部分だけが出る。だから基本ずっと男性とは親密でいられるんだが、「女性の場合のみ」話は大きく変わってくる。俺はボーダー特有の魅力みたいなものは、まあ確かにあるし、正直言うとよく性格の良い面を普段は褒められる。だがそれ以上に、いきなり豹変するような恐怖と不安と誤解を与えまくってしまう。たちが悪いことに、大好きであればあるほど、その不安定性は顕著になる。
これ本当にマジでやばくて、何が一番やばいって、男女の体格差の問題なんだよね。
俺は過去にボーダー的な女性と親密になったことがある。その人が俺にキレても、「本人もつらいんだから仕方ない。本人が一番あとになって反省して泣きまくるのは良くわかる」と思うだけで、嫌いになることはなかった。
でも、女性の場合、力では男に勝てる可能性が最初からない。だから、俺を完全に信頼してくれた女の子が俺の境界性パーソナリティ症による怖い側面を知ってしまうと、その時点で本能的な恐怖を感じて、ショックを受けて、俺から去っていった。そして絶縁という形になる。
罪の意識と後悔だけが残って、すべてを失う。
めちゃくちゃ反省して、俺は泣きまくる。
例えると躁から鬱に落ちる感覚。
だけど、ボーダー的な人にとっての救いは、躁鬱とは違い、本当にすぐ頭を切り替えて前向きになれる。まあ少なくとも俺は。色んな病を併発してる場合はこんなに早く立ち直るのは難しいけど、俺は鬱がほぼ寛解。
まぁ発達障害(asd)もあるけど、そっちは別に問題ない。メンタル系の勉強はしまくって、asdによる生きづらさは完全に克服したと自信を持って言える。
というかasdってむしろ良いことだなと思う。好きなことをずっと集中して続けられる人が多いからなあ。芸能人とかにも多い。まあ有名どころだと歌手の米津玄師とか。
あと、話題になってたけど、紅白にも出た菅田将暉の弟の歌手の人。あの人は躁鬱を公言している。躁の勢いでブワーって頑張ったから、ゆっくり休んでもらいたい。いつも名前忘れる。あ、こっちのけんと。
てか、俺の容姿が似てるらしい。妹から「お兄ちゃんってこの人っぽくない?」って言われた。
俺が偶然にもボーダーだから、同じようにボーダーの人がいるなら、参考になる部分は参考にしてもらえたら、俺的にもイッツオッケーっていうかね。
あとは自分の内面を知るのが大好きな人って結構いると思うけど、俺も生まれつき大好きだから、いいことしかないんだよなマジ。
だから、大好きな人との距離をあえて置いた。まあ、ボーダー以外の疾患はもう寛解と思ってるから、マジでそれがタイミング良かった。あと、1年が切り替わるタイミングだったから、気分的にも気持ちよく内省と振り返りをスタートできた。
Xもカギをかけた。認知行動療法も始めていく。散歩も元気なときは積極的にやりたいなー。
最近幸せなのは、前よりも一つ一つの景色が輝いて見えること。
まずは自他の境界を、はっきりと分ける。
あと、よく言われてるのは、理想化とこき下ろし行為。
相手を完璧な存在だと思ってしまうのだ。その理由は分かる。やっぱり、分かりあえた事が嬉しすぎちゃうんだよね。だから完璧を求めすぎてしまう。
あ、そうだ。ボーダー傾向のあるメンヘラに聞いてほしい曲がある。それでも世界が続くならっていうバンドの「水色の反撃」って言う曲。これはマジお勧め。「完璧じゃなくていいんだよ、適当でいいんだよ」と肯定してくれるから。
ほんとそれなんだよマジで。気楽にやっていこうぜ~
ぶっちゃけネット上の性別なんか幾らでも偽ることが可能である。なので男女ともに申し訳ないがNG。
「うちみたいに女の子っぽい口調で話してこられたら、そっちだってさー、うちのことを女だって勘違いするでしょ?」
みたいに、俺が女の子になるのだって簡単なんだ。
実際、チャットとかだと俺の喋り方が丁寧だからか、第一印象では女性だと思われることが多かった。高校生ぐらいの時。
あと、カギを掛けた方が俺はメンタルが安定すると分かった。アパートの鍵を閉めないで外に行くと不安になるのと一緒だな。
やっぱり、俺は女性に惚れやすい。それでいて女性を傷付けやすい。
女性との人間関係で悩んでるから治療を開始したいのに、その途中で、もしまた女の人と親密になったら何の意味もない。
「私は●●さんがボーダーでも全然気にならないよー。私はそういう面も含めて全部好きだしー」
って言われても、
「いや、ちょっと今はマジで勘弁してください。申し訳ないですけど」
って言う。すると会話はまだ続く。
「あ、そういう奥手なところも好きー」
「謙遜じゃないんですよ。マジで深刻な心の病気なんです」
「あー、メンタル系の事は私も詳しいしめっちゃ理解あるよ。お互いに支えながら治していけばいいじゃん。ね」
「しつこいなぁ……」
「んー? なんか言ったー?」
「いや、なんでもないです。すいません」
「とりあえず、友達からでもいいからさー、私の事をだんだん知って好きになってほしい。私なら●●さんの孤独を理解できるよ」
「いや、相手の孤独は自分には理解できないからこそ、メンヘラはみんな孤独なんです」
「うわーすごい。頭もいいんだね」
「馬鹿です。IQ平均以下だし」
「でもIQってその時の体調によって変わるからねー。私にはすごく聡明に見えちゃうよ。好きだからかな」
「うーん、すいません。実は俺もう結婚してるんです。子供も2人います。今度家も建てます」
「えーマジでー!? おめでとう!」
「ありがとうございます。とにかく妻と子供がいるので不倫関係とかは絶対に持ちたくないんです。だからすいません。別の人を当たってください」
「えーーー。あ、行かないで。ちょっと待ってよー」
「やめてください。ついてこないでください」
「え、真面目過ぎて超ウケるー! 大人ならみんな知ってるでしょ。不倫なんてみんながこっそりやってることじゃん。今までの人生で浮気とかしたことないの?」
「ありません。あと、ついてこないでください。いい加減しつこいです」
「そんなこと言わないでー。てか別にいいじゃん、ばれないように上手く浮気すれば」
「はあ……そういう人が僕は一番無理なんですよ」
「そんなに奥さんの事が好きなの? ●●さんの奥さんってどんな人?」
「嫌です。絶対に言いたくないです」
「言いたくないってことは、ほんとは奥さんなんかいないんじゃないの?」
「なんでそうなるんですか。あなたは、自分がそもそも俺のタイプの顔ではないっていう可能性は考えないんですか?」
「うっわ、ひっどーい」
「ごめんなさいね。俺ひどい奴なんですよ。だからさよなら」
「え、待って、行かないで! あ! じゃあこの後、私の家に来ない!?」
「嫌です」
「私って性格はあれかもしれないけど、正直見た目は可愛くない?」
「ブスでしょ。どう見ても」
「うっそだあ。めっちゃ可愛いじゃん。私、今は彼氏が3人いる」
「めでたい頭だなあ。悩みとか無さそうで羨ましい」
「はいはい。でさー、その奥さんとはどうに知り合ったわけ?」
「普通に地元の同級生です」
「あーそういうパターンか。まあそういう人は一途な人が多いよね」
「分かったなら帰ってくださいよ。それといい加減、長いですよ。この文章」
「自分でメタ発言するのウケる。私、面白い人が大好きなんだ。一緒にいて楽しいから」
「そうなのかよ……、じゃあメタ発言しなきゃよかった……」
「でね、学校の同級生と結婚した場合、実は男と女どっちの浮気率が高いと思うー?」
「知りません」
「私も知らなーい。あはははは!」
「じゃあ言うなよ……」
「草生える! ものごっつ草野マサムネ! あー楽しいなあ。●●君の前だとなんでも喋れちゃうなあ。あ、草で思い出したんだけどさー、●●君はスピッツだと何の曲が好きなの?」
「スピッツ聴かないんで知りません。あと、ものごっつってなんだよ。そんな方言は関東じゃ一切聞かねえぞ」
「まぁ別にええやん。あ、てかさ、●●君、こないだツイッターで自分からスピッツの話してなかった? 私見たよ」
「あっ」
「あはははは! この私に嘘が通じると思うなよ~。これでも私はマサチューセッツ工科大学の准教授なんだからね?」
「お前はどう見ても大学の准教授の器ではないだろ。……あとツイッターの鍵かけとけばよかった」
「ひどいこと言わないでクレメンス。あ、私はスピッツの曲だとあれが好き。チェリー」
「へえ俺はああいうの嫌いです」
「嘘つき~。あ、チェリーで思い出したんだけどさー、●●君って初めて女の人とやったのいつ?」
「なんすか、そのクソみてえな話の持っていき方。まあ17くらいじゃないですか」
「そんなわけないでしょ。ここまで私がしつこくしてるのに全然なびかないじゃん。もしかしてまだ未経験だったりして。それでネットで童貞界の英雄とか勝手に名乗ってそうでウケる。あははは」
「はあ……いつになったらいなくなるんだ。もう本当にいい加減にしてください。僕も暇じゃないんです」
「私の事が好きって言うまで帰らないよ」
「は????? 俺の家まで着いてくるんすか?」
「うん。いいじゃん別に」
「無理に決まってるでしょうが。妻と子供いるんですよ」
「実はね……」
「ん?」
「私、人の心が読める超能力者なの。今から心の中身、覗いていい?」
「他人の心なんて分かるわけが……」
「あー。なるほど。そういうことね。こりゃほんとに私のチャンスは無いね。ばいばーい!」
「え?」
「私は本当に他人が何考えてるか分かっちゃうの。生まれつき」
「そりゃそうでしょ。だってこの文を書いてるのは俺一人なんですから」
「だからメタ発言したら変な感じになるからやめてよ。ウケる」
「だからそのくらい、本気で治療したいと思ってるんです。自分の心の欠陥を」
「あ、聞いて聞いて! 私こないだ髪5センチ切ったよ! かわいい?」
「知らねえよそんなの」
「あー、ひっどーい。女にとって髪は命なんだよ。5センチ切るだけでも勇気がいるのにさー。いいよねー最近の男はとりあえず松井秀喜みたいにセンターパートにしとけばいいんでしょ」
「松井秀喜のこと知ってるんですか?」
「うん。だってこの文書いてるの俺だもん。野球が好きだから松井秀喜くらい知ってるよ。私を誰だと思ってるの」
「いや、普通に女の人だと思ってました」
「私も」
「……そもそもなんなんだこの会話。いい加減終わらせてくれ」
「作者が楽しくて続けたいと思う限りずっと続くんじゃない?」
~さすがに長いのでここで切る~
◆
あと、俺はネットでも現実でもこんなにしつこく言い寄られたことはないです。
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