ユウギ

Karura

第1話 12345

「おい、とっとといけ」


 自分がなぜこんなところにいるのかがわからない。フリーゲームのテンプレよろしく「気づいたらここにいた」が一番適した答えだろうか……これでは答えになってないか……


「やぁお嬢さん」


 しばらく歩くとテーブルが見えてきた。広い部屋に小さなテーブルがぽつんと置いてある。そこに椅子が対面するように置いており、そこに18、20……若い女性が座っていた。


「さっさ。座って」


 そう言われし指示通りすわると後ろから扉が閉まる音がした。


「ゲームの説明は受けてるかい?」

「げぇむ?」


 ゲームとはあれだろうか?私の知っている楽しく……


「そう!命を懸けたゲームのこと!」


 どうやら私の知っているゲームではないらしい。


「よかった。というか、ここにいる時点で同意してるハズだから、知っているに決まっているか」

「あのっ」

「ど れ に し よ う か」


 私が困惑している間に勝手に話が進んでいく。


「あのっ!!」

「おっと!どうじたんだい?もしやそっちの持ち込みかい?」

「命を懸けるってどういうこと」

「おいおい、説明の時寝てたのかい?ルール説明はしっかり聞かないと」


 そう言って彼女は、トランプをどこからか取り出して席に着いた。


「んじゃぁ今回は初心者向けのものにするかぁ」

「はぁ、それで説明のほうを……」

「OK。OK。わかった。わかった。説明ね。まず一番気になっているであろう。「命を懸ける」の部分から話そうか」


 彼女はトランプから、カードを抜きながら話を続ける。


「まぁ言葉通り死ぬって感じかな?ゲームに負けると怖いおじさんに連れてかれて死ぬんだよ」

「え?」

「まぁ最近はやりのデスゲームってところだね。命を懸けたゲーム。自然と全力勝負。嫌いじゃないねぇ」

「は?」


 どうやら目の前にいる彼女は異常者らしい。これは何だろうか?夢なのだろうか?


「さてそろそろ始めようか」


 目の前に五枚のカードが配られる。状況を理解しないままそのカードを受け取る。


「おっ!とったね?受けてくれるんだね?」

「え?」


 意味の分からないままゲームが始まる。命が懸かってるのに、どこか私はあきらめていた。「どうせ夢だから」などと考えていたんだろうか。


「今度はちゃんとルール説明をきくんだよ?」

「はぁ」

「変な返事しかしないなぁ。まぁイイか。ルールは簡単、お互い1~5のカードを持っている」


 そう言って手札を公開する。ダイヤの1~5のストレートがそろっていた。私にもスぺードの1~5のカードがある。


「そして順番に、カードをセットする。」


 そうして、彼女は手札からテーブルに一枚のカードを伏せる。


「これより大きい数字を出せたら君の勝ち。その後使ったカードを端においておいて、手札がなくなった時に一番勝っていたらゲームに勝利できる」


 説明を聞きながらカードをシャッフルする。


「わかった?」

「わかりました」

「んじゃぁ私はこのカード置いとくね」


 早速カードをセットされる。相手のカードの残りは四枚、確率は五分の一どれを出せばいいのかいったん安パイとして5を切るのがいいのか……


「そういえば言ってなかった。1は5に勝てるよ」


 ここで追加ルール。と言う事は伏せてるカードは1だろうか?


「ふぅ」


 わからなくなってきた。ここはとりあえず。


「これで」


 この子にしよう。 



※※※


あとがき

 

 完全に趣味のめちゃくちゃ小説ですね。もう導入が毎回難しくて


コメントがくると作者は泣いて喜びます。




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ユウギ Karura @Karurasann

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