第六話 DREAM

コロンとピーナは微睡みの中にいた。

陽はとうに昇ってはいたが…



(夢の中で…)

私たちは遠い惑星から一時避難して来た者です。緑の惑星の事は忘れた事はありません。辛い思いもしましたが、故郷ってやはり良いです。本当は帰りたいのです。


〜帰りたい〜



そして…私たちって…いったい?


なぜ生まれるのかって?

何処から来たのかって?


生まれたら何をすればいいの?

どの様な状態になれば、

良しとされるのか?…うーん…



〜(遠くから誰かの声)〜



…やはり幸せを求めているのでしょう!



(ピーナ)

〜あなたは誰?〜



…幸せを求めるのは、どの宇宙にいても、どの生命体に宿ろうとも皆同じ〜 普遍の真理です。



(コロン)

…そうです幸せです

そう…幸せを求めているんです…


(遠くの声)

でも、幸せを得るには何をすればいいのでしょう?黙っていても来るものでは無いしね…それは何処にあるのでしょう?求めなければ得られないでしょうし、黙っていても来るものでも無いし、それはどのような状態なのでしょう?




(ピーナ)

何かを投げなければ返ってこないわ!

もしかして…与えるって事〜


(コロン)

〜確かにそうだ〜

自分の事だけ考えてもダメってことかな!

多分そうだな。


他人の為、世の中の為、この美しい惑星の為に…

何かを…何かを…?



(遠くの声)

大抵の存在は生まれてくる前に一旦記憶を消されます。だから良いのでしょうね。リセットされますから!いろいろなチャンスがあるので、ある意味うれしいことなのです。




(コロン&ピーナ)

幸福、そう幸福を求める為に…

そうだわ〜

東京がこの惑星で一番美しくなる事ね!


東京に暮らす人たちが笑顔を絶やさず、幸福になるよう私たちが行動しよう。それが良いかもしれない!それがスタートになるかもしれない。その為に笑顔を絶やさず生きていこう。自ら始めよう。


因果応報…そう言えば、そんな言葉も聞いたことがある。これは真理だ。幸せを、笑顔を与え続ければ、いずれ自分にも違った形で返ってくるかもしれない。そうだ、そうしよう。それがいい…



二人はまだ夢の中にいた…



そして…

静かに〜 

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