蒼月書店の奇々怪々 ー外伝ー

望月 栞

第1話

 どんよりとした曇り空に冷たい風で、身体が凍り付く。私は暖を取るために、あいつの家を訪れた。

 秋になると白い彼岸花が咲く庭も、今は花がなく、葉が落ちきった木々だけで寂しい。私が庭を横切って窓を少し開けた縁側に近付くと、あいつは机に向かって一心不乱に筆を動かしていた手を止め、顔を私に向けた。

「やぁ。今日も来たね、銀露」

「進んでいるようだな」

 私は縁側に上がり、本棚が囲う室内へ入った。畳の上を歩いてあいつのそばに寄ると、香箱座りした。

「残念ながら、小説はなかなか進んじゃいないよ」

「手は動いているようだったが?」

「書き直していたんだ。やってみたいとは思ったけど、今までに書いたことのないジャンルを書くのは難しいね」

「推理小説だったか?」

「そう。今までは時代小説やホラーを書いてきたけど、新しいことをしたくなってさ」

 そう言いながら、この作家先生は私の頭を撫でた。私の美しいグレーの毛並みをたいそう気に入っているらしい。

「しかし、こんな寒い中でよく書いていられるな。窓を開けたままで」

「君が来るんじゃないかっていうのもあったんだけど、今日は出版社の人とは別に、お客さんが来る予定でね。すぐに気付けるように開けているんだ。寒いなら、そこのストーブが点いているから近くで暖まるといいよ」

「では、そうさせてもらう」

 私はストーブのそばに置かれていた座布団の上に移動した。

 あぁ、暖かい・・・・・・。

 寝転がりながら視線を移すと、あいつは再び筆を取って書き始めていた。その姿を眺めていたら、しだいに眠気が襲ってくる。瞼がくっつきそうになるかどうかというときに、あいつの声が耳に入ってきた。

「あっ、来たみたいだ」

 あいつは庭の方を向いていた。

「ちょっと行ってくるよ。くつろいでて」

 あいつが部屋を出ていく姿を見届けると、私はそのまま寝落ちしてしまった。


 かすかな音が聞こえた。私が目を覚ますと、目の前に見知らぬ女がいた。

「あら、起きちゃったのね。気配を殺していたつもりだったんだけど」

 私はとっさに起きようとしたが、何か重い物が乗っているかのように身体が動かない。必死の抵抗で、女に向けて威嚇する。

「大丈夫よ。すぐに終わるから」

 真紅の瞳の女は、私に向かって手をかざしてくる。

「ここにいたんですね」

 さらにまた知らない声が聞こえた。庭に視線を向けると、緑の着物に白い袴を履いた男がいた。

 女は男の姿を捉えると舌打ちをして、フッと消えた。その途端、身体が軽くなった。

 着物の男は縁側から上がり込んだ。私は毛を逆立てる。

「危なかったね。霊力を取られてしまうところだったよ」

「何だったんだ、あの女は? お前は誰だ?」

「僕はスイ。さっきの女性は、霊力を奪って回っている魔女だ」

 魔女の存在は、私も耳にしていた。だが、実際に被害を受けた者を目にしたことはなく、噂程度だったため、信じていなかった。

 まさか、目の前に現れるなんて。

「ちょうど、僕は魔女のことを調べていて。この家から魔女の気配を感じたから、来たんだ。君は?」

「私は・・・・・・」

 迂闊に名前を云うべきではないかと、翠に視線を合わせた。

 その時、私は息を呑んだ。落ち着いて翠の存在を認識すると、とんでもない者が今、私の目の前にいると気付いた。それと同時に、混乱した。

「お前・・・・・・まさか、どういうことだ?」

 私の反応に、翠は目を丸くした。

「あっ、気付いた? 君は霊力が相当強いんだね。僕のこと、普通は気付かれないんだけど」

「どうして、ここにいる? お前のような者が」

 目の前にいる男は、人間ではない。本来なら、こんなところに人の姿で存在しないはずだ。そもそも、霊力の強い私でさえ、簡単に目に出来るような者ではない。

「理由は色々ある。僕自身がこの世を楽しむため、迷っている人を導くため、困っている人を助けたり、とかね。その一環で、魔女を調査している」

 ニコニコと笑って言う翠に、私は信じられない思いで呟いた。

「お前がわざわざ? この世に介入するのか?」

 翠の持つ翠色の瞳が怪しく光った。

「ほんの気まぐれみたいなものだよ」

 フッと笑うと、翠は部屋を出ていこうとする。

「どこへ行くつもりだ?」

「ここは君だけではないでしょう? 他にも誰かいる・・・・・・いや、いたというべきか」

 私は嫌な予感がした。素早く翠の足元を抜けて、廊下に出た。玄関の方へ目を向ければ、予感が的中していたと悟った。

「そんな・・・・・・」

 私は、倒れているあいつの元へ走った。そばによっても、あいつはピクリとも動かない。

 私の後からやってきた翠は、あいつの傍らに膝をついた。

「魔女に霊力を奪われてしまっている。この人も普通の人よりは霊力が強い方だったんでしょう」

「あいつは今日、客が来ると言っていた。それが、魔女だったということか?」

「そうかもしれない。直接、懇意になって近付いたか、あるいは誰かに成り代わって来たか。いずれにしろ、この人の霊力が強いと魔女が気付いたなら、奪うために接触する」

 私が寝ている間にこんなことが・・・・・・いや、起きていたとしても、魔女相手に私一人でどうにか出来たかはわからない。

「彼は滅んだわけじゃない。亡くなってしまったけど、彼の存在の定義が変わったということだ」

「あぁ、わかっている」

 あいつは物理次元に存在する肉体から離れ、魂だけになったということだ。わかってはいても、今まで通りにはならないとなると、寂しさを拭えない。

「他には誰もいないように思えるけど」

「そうだ。一人暮らしだった」

「それじゃあ、彼のことは放っておけないけど、その前に対処しなければならないことがある」

 そう言うと、翠は元の部屋に戻っていった。どうするつもりなのかと気になり、私もあとを追う。

 翠は部屋を見渡した後、机に近付いた。

「これか」

 呟いた翠の視線の先には、あいつが書いていた小説の原稿が置かれていた。

「それがどうかしたのか?」

「魔女の力を感じる。これが何か知ってる?」

「それは、あいつが書いていた推理小説の原稿だ」

「なるほど。それを利用しようとしているわけか」

 私は机に上がって原稿を見たが、何の異変も見られなかった。

 原稿の一番上の紙には『(仮)雪の山荘に潜む闇』とタイトルが書かれている。

「どこかおかしいのか?」

「待って! 触らないで!」

 私が原稿に触れようとしたとき、翠が叫んだ。その声を最後に、意識が途絶えた。



 目を開けると、翠が私を覗き込んできた。

「大丈夫?」

「・・・・・・あぁ」

 身体を起こし、辺りを見渡す。どこかの洋室のフカフカのベッドに、私と翠はいた。

「ここはどこだ?」

「作家さんの小説の中に入ってしまったみたいだね」

 私は翠の言っていることが、すぐに飲み込めなかった。

「魔女の力のせいでしょう。触れた者を閉じ込めて、自身の糧とする」

「糧って、どういうことだ?」

「霊力を奪ったり、負の感情を引き出させることで自分の力にするんだ。推理小説だと、タイトルにもあったように、殺人が起こる。恐怖を引き出そうとしているんでしょう」

「こんなこともするのか」

「魔女は力を得ようと貪欲なんだ。・・・・・・そういえば」

 翠は腰掛けていたベッドから立ち上がった。

「名前を聞き損ねていたけれど?」

 翠の正体に気付いた今は、隠す必要がないな。

「私は銀露だ」

「では、銀露。あなたは霊力が強いでしょう。それなら、人の姿になれるかな?」

「得意ではないが」

「頑張って、なって下さい」

 翠は満面の笑みを向けてきた。

「・・・・・・何のために?」

「ここから脱出するために、この小説の中の登場人物達と接触しなければならなくなるでしょう。人の姿の方が色々と情報を得られると思うから、ね。時と場合によっては、一時的に猫の姿に戻ってもいいし」

 私は躊躇った。霊力は強くても、得手不得手というものはある。できれば、やりたくはないのだが・・・・・・。

「わかった」

 翠をこの中へ連れてきてしまったのは、自分だ。致し方ない。

 私は霊力を使用し、人間の男に変身した・・・・・・つもりだった。

「これは・・・・・・」

 翠は目を丸くした後、フフッと笑った。

「可愛らしくなったね。意外だ」

 私は頭と腰に手を当てた。

「やはり、こうなるのか」

 私は人間になろうとすると、猫耳と尻尾がどうしても残ってしまう。

「これでは、ダメだろう。翠が人の姿になっているんだし、私は猫の姿の方がマシだ」

「いや、このままいこう」

「は? こんな耳と尻尾がある状態で人と会うわけには・・・・・・」

「問題ないよ。僕に任せて」

 翠が楽しそうに笑っている。私は本当に大丈夫なのかと、一抹の不安を覚える。

「ところで、どうして少年の姿を選んだの?」

「以前、あいつの若い頃の写真を見たことがある。その姿だ」

 あいつが十代後半の頃の姿に変身し、それにグレーの耳と尻尾が残ってしまっている状態だ。

「身近な人にしたわけだ」

「その方が変身しやすいからな」

 翠は窓の方へ歩いていく。私もベッドから立ち上がって窓の外を見た。猛吹雪だ。

「タイトルの通り、雪が降っているね。これだと、外に出るのは厳しいな」

「普通ならな」

 翠には関係のないことだろう。

「極力、小説の世界を壊すようなことはしないよ」

 翠は私に向き直った。

「登場人物達と会おう。今、物語ではどういう状況なのか、把握もしたいし」

 この姿で誰かと会うのは気が引けるが、私は渋々頷いた。

 コンコン

 扉をノックする音が響いた。

「向こうから来てくれたみたいだ」

 翠が扉を開けると、短い黒髪の女性がいた。四十代くらいだろうか。

「失礼します。家政婦の桐生美幸です。月野様、何かご入り用のものはありますか?」

 私は首を傾げた。

 月野様?

「大丈夫です。お部屋をお借りしてしまって、すみません」

「いえ、こんな吹雪ですから、旦那様も心配されておりました。ちょうど空いていたお部屋ですから、気にせずくつろいで下さい」

「旦那様とは、どなたのことでしょう?」

「この別荘の持ち主である峰岸太一様です。執筆された小説がベストセラーにもなったミステリー作家です」

「なるほど。他の方は?」

「ご夕食のお時間ですので、皆様をリビングにお呼びしたところです。お支度がお済みであれば、おふたりもリビングへどうぞ。この客室が二階、リビングが一階ですのでご案内いたします」

「僕らまで、申し訳ない。どのくらいの方がここへいらしているのですか?」

「ここへ招待された方は五名いらっしゃいます。それ以外に、奥様や料理人、私を含めますと、ここには九名で来ています」

「そこに僕らが転がり込んでしまったわけですね」

「二名増えても差し支えありません。リビングで皆様が揃いましたら、それぞれご紹介いたします」

「ありがとうございます」

「おい」

 私は翠に近付いて、袖を引っ張った。

「月野って、何のことだ?」

「えっ?」

 桐生が私を見て目を丸くしていた。・・・・・・私というより、私の耳と言った方が正しいか。

「あっ、いや、これは・・・・・・」

 焦る私を、翠は遮った。

「改めて紹介しますね。私は月野翠。こっちは弟の月野瑠璃。瑠璃はコスプレが趣味なんです。なかなか似合うでしょう?」

「は?」

 何を言っているんだ? 弟? いや、それよりもコスプレ?

「まぁ、そうだったんですね。ビックリしちゃいました。猫のコスプレ、とても似合っています。毛並みとか、本物みたい」

「細かいところもこだわっているんですよ。このままの格好で食事の席についたら、ご迷惑でしょうか?」

「いえ、旦那様は許して下さると思います。可愛らしいですから」

 私は無言で翠を睨んだ。翠はニコニコと笑顔を返してきた。



 私達は桐生に連れられて一階へ下り、リビングへやってきた。暖炉のあるリビングにはすでに、横長のテーブル席に八名が座っていた。

 その奥の席、いわゆる上座に当主の峰岸らしき男がいた。白髪交じりの着物姿で、恰幅がよく、還暦を迎えていそうな年齢に見えた。

「あぁ、吹雪で下りられなくなった若者と聞いていたが、君達だね?」

「はい。僕は月野翠。それから、弟の瑠璃です。突然の訪問、大変申し訳ないです。お部屋だけでなく、食事までお気遣い頂いて、ご迷惑をおかけします」

「気にしなくていい。むしろ、今日は我々がここへ来ていてよかった。誰もいなかったら、それこそ、君達は大変だっただろう。

 桐生から聞いていると思うが、私が峰岸太一だ。作家を生業としている。一応、世間ではミステリー作家としてそれなりに知られるようになってきている」

 峰岸の言葉を聞いて、右側に座っていた女が口を開いた。

「それなりだなんて。あなたはもうベストセラー作家なのに」

 女は、私達に柔らかな笑みを向けた。

「私は峰岸の妻、順子です。ずっと気になっていたのだけど、弟さんの頭にある耳は・・・・・・?」

「あぁ、これは、弟のコスプレで猫耳と尻尾です」

 本物みたいだな、本当に尻尾がある、などとこの場にいる全員からジロジロと視線を浴びせられる。

 私は好奇の目から逃れるように、そっぽを向いた。

「すみません! 遅れましたか?」

 扉を開けて、一人の男がリビングに入ってきた。三十歳ほどに見える細身の男だ。

「あぁ、いや、まだ食事は始まっていないよ。これからだ。まずは席に座って」

 私と翠は、空いていた端の席に並んで座った。遅れてきた男は、私達の向かいの席に着いた。

「堅苦しくなく、気軽な食事にしたい。それぞれの自己紹介は食事しながらでもかまわないかな?」

「はい。それで僕らはかまいません」

 それから、食事が始まった。桐生だけでなく、コック帽を着けた料理人らしき女も料理を運んできていた。

 順子の向かいにいる眼鏡の男が、ワインを一口飲んでから話し出した。

「では、自己紹介を続けましょうか。私は伊藤啓介といいます」

「私の顧問弁護士だよ」

 峰岸が付け足した。伊藤は見た目では年齢不詳だ。

「私は石橋健司。出版編集者です。峰岸さんの担当になって三年になります」

 順子の隣に座っていたスキンヘッドの男が喋った。四十歳くらいだろうか。

 石橋に続き、彼の向かいに座る茶髪の若い男が爽やかに笑って言った。

「橘孝彦です。僕も作家で、幅広いジャンルの小説を書いているんです」

 橘が言い終えると、その隣にいる白髪の男が口を開いた。峰岸とはさほど年齢が離れていないように見える。

「私は神崎宏。登山ガイドをしています。峰岸さんがこの別荘を利用するときは、基本的に私も同行しています」

「神崎さんには毎回、世話になるね」

「こちらも、その度におもてなしして下さって恐縮です」

「おふたりは長いお付き合いになるんですか?」

 神崎の隣で黙々と食事をしていた細身の男が訊いた。瞳の色が私と同じ、瑠璃色だ。

「そうだな。初めてこの場所を訪れたときにガイドをしてくれたのがきっかけだな」

「別荘を建てる前、ですね」

「そうそう」

 細身の男は質問の答えを聞いて満足したのか、私達の方に視線を移した。

「私は鳴海昌也。これでも一応、探偵をしています」

「探偵、ですか」

 翠が興味を惹かれたようだ。峰岸が答える。

「彼にも以前、世話になったことがあってね。無事に解決して、それからの付き合いだ」

 探偵ということは、あいつが書いたこの小説の世界の主人公かもしれない。

「それから、彼女が我々に美味しい料理を提供してくれている料理人だ」

 峰岸は、華奢な料理人の女に掌を向けて示した。

 紹介された料理人は翠と私に向けて、一礼をした。

「村上玲奈です。お料理はお口に合いましたでしょうか?」

「はい、美味しいです。こんな豪勢な食事、普段は食べることが出来ませんから、とても嬉しいです」

 たしかに、品数が多い。桐生も手伝っているんだろうが、なかなか大変だ。

「ありがとうございます」

 それからしばらくは、食事をしながらの雑談となった。ほとんど翠が対応していたが。

 食事を終えると、各々席を立って移動する。その中で、料理人と家政婦が食器を下げていく。

「私は書斎にいる。いつもの時間に薬を持ってきてくれ」

 峰岸が桐生に告げた。

「かしこまりました」

 峰岸は順子と連れ立って部屋を出た。翠も立ち上がる。

「僕たちも行こうか」

 私達がリビングを出ようとすると、桐生に呼び止められた。

「食後にお酒は飲まれますか?」

「いえ、僕は大丈夫です」

「かしこまりました。何かご入り用になりましたら、お申し付け下さいね」

「素敵な別荘なので、少し館内を見て回りたいなと考えているんですが、いいですか?」

「えぇ。旦那様はよく、招待された方々にこの洋館を自慢していらっしゃいますから、共有スペースでしたら、問題ないかと」

「わかりました。峰岸さんが気に入っている場所はありますか?」

「そうですね・・・・・・こんなに吹雪いていなければ庭園も素晴らしいんですけど、よくいらっしゃる書斎と図書室、あと遊戯室は特に好んでいるようですね。書斎は旦那様の仕事スペースになりますので、それ以外でしたら、入られますよ。全て一階にございます」

「図書室ですか。本がたくさんあるんですか?」

 桐生は頷いた。

「小説だけでなく、様々な本が棚に収められています。ご自由にお読みになって頂いて大丈夫ですよ」

「遊戯室には、どのような物があるんですか?」

「ビリヤードやダーツ、ボードゲームも置いてあります。それから、昔の喫茶店でよく見られたテーブルに備え付けてあるゲームもあります」

「あぁ、テーブルゲームですね。シューティングゲームが人気だったとか」

「ご存じでしたか。旦那様も若い頃、お好きだったとかでわざわざ探して、遊戯室に置いたんです。小説を書き上げた後や、なかなか捗っていらっしゃらないときは息抜きにやっていらっしゃいますね」

「それじゃあ、それぞれの部屋を見てみます」

 私達は桐生と別れて、図書室を目指した。

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