『ねこママの早春』

やましん(テンパー)

『ねこママの早春』


 びーちゃんは、年末から仕事だし、ひさしぶりにねこママの店に行ってみました。


 ねこママの店は、やましんちの地下にありますが、だれでもが入れるわけではありません。


 秘密の異次元トンネルを抜け、さらに、こわ~~~い門番さん(最近、キング・コブラさんに交代した。)に認められなければなりません。


 しかし、地主であるやましんは、フリーパスです。


 『おやにゃ、やましん。明けましておめでとうございます。』


 『ママ明けましておめでとうございます。やっこらしょ。と。』


 『しかし、人間は、正月の何がめでたいのにゃんかなあ?』


 『なにもかもが無理矢理にめでたいのさ。そう、きまっているのだから。まあ、年神様を迎えるからとか。よいお年をお迎えください。って、言うものね。』


 『にゃんこ。うちには、やましんが、神様にゃ。年明けスープにゃ。』


 『ありがとう。なんか、みたことあるような。』


 『そりゃ、もちろん、やましんちの冷蔵庫にあったにゅゎん。』


 『はあ。やはりそうか。この、ソーセージもそうだよな。』


 『気にしない気にしない。』


 『なんか、2回買うみたいだな。』


 『気にしない気にしない。お正月にゃんだから。』


 『やましん閣下、明けましておめでとうごき。ことしも、よろしくお願いいたしますごき。』


 やましんちごき軍団、ごき中佐である。閣下ときたか。


 『やましん、やっときたかあ! ことしも、いじめてやるかあ~~~。』


 『やましんさん。しっかり、がーど、するぽ。』


 カージンゴとはとさぶろも、元気で何よりだ。


 ねこママが、お餅ソテーの野草添え、をだした。  

 

 『ことしの、おもちは、ちょっと質が落ちたにゅん。』


 『わるかったなあ!』


 まあ、こうしていられるのは、平和が保たれている証拠であります。


 願わくは、壊さないでほしい。


 他のことは、まるで、分からない世の中であります。




        🎍  🎍










 

 

 

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