第57話 補足

アリシアは、魔力をもちいた身体強化で強くなっています

この人の身体強化は一般的なものと違い、文字通り一騎当千の強さをアリシアに与えています

この世界の身体強化は補助的なものであって、当人の本来の身体能力を補助する意味合いが強いですが、アリシアの場合、魔力が常時体を流れている状態であり、本人にもそれを止めることはできません

その流れを意識して強弱付けることはできるけれど、止めることはできない

これは彼女が15歳のときになったもので、それ以降彼女は筋力が平均未満で、魔力を封じられると剣をまともに持ち上げることもできません

だけど、魔力を封じられさえしなければ、作中最強・・・ではないけれど、4番目ぐらいには強いです

それと

アリシアは、15歳ぐらいで年を取ることができなくなりました

不老です

そして、ハミルトンに嫁いでしばらくしてから、不妊がわかります

復讐に狂ったハミルトンは、アリシアを・・・

なんでこんな怖ろしい物語にしたんだろうと私自身思いますけれど・・・



ハミルトンが狂った理由は、最愛の妻グロリアが見殺しにされたからです

ハミルトン領に敵軍が攻めてきたとき、ジェラルドは総大将として別の地にいました

ハミルトン領への脅威が迫っていることは知りませんでした

知ってからも、いとこである王はきっと援軍を向かわせてくれる、グロリアを守ってくれる

そう信じて総大将として己の責務を果たそうとするジェラルド・ハミルトン

ジェラルドは剣神と呼ばれるほどの剣の達人であり、軍人としても将軍としても超絶有能で、多くの人から慕われている英雄の中の英雄で

でも

王は援軍をハミルトン領には向かわせませんでした

元々女性騎士として男たちと一緒に戦場を戦い抜いていたことがあるグロリアは自国の民を逃すために、戦死します

援軍が送られていないことをハミルトンが知ったとき、それはハミルトンが、この国の名前はグッドスピードと言うのですが、グッドスピードに勝利を、大勝利をもたらした後でした

ジェラルド・ハミルトンは、泣きながら一人馬を走らせます

間に合え、間に合えと願いながら

それを死に際のグロリアは幻視します

ジェラルドはグロリアの五歳年下で、グロリアはジェラルドの泣き顔をほかの人に見せないでほしい

泣き虫な本当のあなたは私だけのものなのだから

・・・約束

戦わないと言った約束、守らなくてごめんなさい

愛しているわ・・・あなた

そう思って、亡くなっていきます


第一部は

二つの夫婦が軸となっています

ジェラルドとグロリアのハミルトン夫妻

そして

姉と弟だけれど、

アーネストとアリシアの夫婦


この二組の夫婦が、第一部の軸となっています



それで

不老になったアリシアは、作中アーネストの奴隷になった時点では25歳ですが、見た目というか肉体は15歳のままなので、アリシアはそれがすごくコンプレックスというか、自分はまともじゃないという思いでいます

不老と不妊

この二つは、いずれアーネストの求婚を完全に受け入れたことでなくなります

それと同時に魔力はなくなり、アリシアは剣を手放し、幸せになること、最愛の人と幸せになることを受け入れていきます

それが大体アリシアが30歳の時で、アーネストはその時23歳で、でもアーネストの方がアリシアより10歳ぐらい年上の外見になっていて

オリジナルは一部で終わっていますけれど、いずれそれをリメイクしてちゃんと小説と呼べるものにしたいと思っています

いずれにしても・・・


拙いと私自身思うこのオリジナルをここまで読んでくださった方

本当に、ありがとうございました

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