復刻版11「センチMENTALカレッジ2!」~林音生×牧口和寿 放送対談~

林音生(はやしねお)

【1】 対談冒頭

 舞台は、「ハヤシ・センチMENTALカレッジ」の放送室。林と牧⼝が、放送室内の席に、それぞれついていて、まもなく、映像付き放送を開始する。



【牧口】 学⽣のみなさん、こんにちは! 牧⼝和寿(かずとし)です。時刻は13時になりました。

 今⽇は貴重なお時間を割いていただいて、この放送をお聴きいただき、ありがとうございます。

 この放送は、作家・林⾳⽣(ねお)先⽣と、その弟⼦である、作家・講演家の牧⼝和寿(かずとし)がお送りする、「こころ」を題材としたものです。今⽇は、林先⽣の⼀般就労および「就労継続⽀援A型事業所」での勤務時代の体験のことを中⼼に、私が先⽣にお話をおうかがいしたいと思います。

 林先⽣、よろしくお願いします!


【林】 よろしくお願いします!


【牧口】 それでは、林先⽣のことが初めての学⽣さんのために、まず、林先⽣のプロフィールを、簡単にご紹介させていただきます。

 林⾳⽣先⽣、御年(おんとし)50歳は、22歳の時に「うつ病」を患われ、以来、苦悩と闘病の⽣活を送って来られました。⼊院経験も数多くおありで、それに伴い、職も転々として来られました。その後、ご病気は「双極性障害」へと転じ、想像を絶するような⼊院体験をされます。

 退院後、段階を踏んで、徐々に復活を遂げられ、居酒屋さんでの2年間の就労を経験されました。

 そして、その後は、ご障がいゆえに、ご病状は不安定ながらも、「就労継続⽀援A型事業所」に通われつつ、作家活動・ピア活動をしておられました。

 その後、事業所はご卒業。45歳のときに奥様とご結婚、と同時にイタリアへご移住。それから引き続き、作家活動・ピア活動を、さらに展開しておられます。



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