プロローグ
第1話
神に誓うな、己に誓え。
もう10年も前のことだけど、俺はそう言ったことがある。
言ったというか、書いた。
とある文章の依頼を受けた時に、確かにそう書いた。
書いた当時の、21歳という年齢を思い出す。
若さなんて意識もしないほど、若かった。
自分が歳をとるということがどういうことか、何もわかっていなかった。
想像する力すら持っていなかった。
…まぁ、それが当たり前なんだけど。
むしろ、そんなことわかってる21歳がいたら引く。
日々新たな経験を積んでいくのが、人間なんだから。
歳を重ねながら、日々誰かとふれあって、人は生きてくもんなんだから。
と。そうやって、31歳の俺は、またわかったようなことを言った。
いつもの3人が、向こうで待ってる。
必ず待っていてくれるから、鈍くなっていたのだろうか。俺は。
【きれいな言葉】
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