第19話

「ヒデチャン」



そういえば、“秀ちゃん”という呼び名を初めて教えた時、子供たちは皆一様に首をかしげていたっけ。

まぁ、発音の仕方が難しかったんだろうなぁ。



「来てくれる?僕たちの星へ」



不安げに聞いてくる子。

おいおい、行かないっていう選択肢はあるのかよ。



「チャマ」



行くしかないのか。

地球の植物が、毒素を放出しながら枯れてしまうような星へ。



「ヒロ」



だからといって…地球に残ったら、俺は死ぬまで1人なの?





「ねぇ」





行くならせめて、これを持って行かせて。

楽器もそうだけど、これだけは。





「…フジクン」

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