第5話
思いきって『勝手にすいません』と、失礼ながらドアに手をかけてそーっと開くと、簡単に開いてしまった。ロックしてないの?あれ?セコムのシール貼ってなかったっけ?見せかけシールかな?不用心ですよーと、思いつつ玄関に入ると
靴がいっぱい!
私と叔母さんの住む、おんぼろアパートの風呂場よりも広い玄関に、靴がバラバラと大量に散らばっていた。
うわっ!本当に入り口ギリギリまで、靴がびっしりとせまってきている。
なにこれ?気持ち悪っ!
あぁ、なるほどね。
まずは訪問者に靴の神経衰弱して遊べとな?高そうな革靴からローファー。ブーツ、秋なのにビーサンまであるよ。ABCマートかぁ?それとも大家族?
ほら、備え付けのすんばらしく大きいグレーの靴箱があるじゃないですかぁ。靴は靴箱に入れましょう、これ基本です。大事大事!近所の保育園でもみんなやってるよ。
スイマセン覗きます!散乱している靴を踏まないように、そっと深いグレーの靴箱に手をかける……と
再びスイマセン。
靴箱黒でした!ホコリかぶってグレーに変わってました!もうやだ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます