第2話
育ての親でありバイト先の社長である伯母に派遣され、私は綺麗な秋空の下、この家に来ていた。
『アソコの家はね、金払いはいいのよー。お金持ちなのー。だから逃がしたくはないのよ』
守銭奴伯母さんが力を入れて私に言う。
『でも、誰も続かないの。皆1日とか2日でやめちゃうのよねー。続いて5日かなー、みーんな挫折しちゃうのよねー。売れっ子の若い作家さんなんだけど、女癖が悪いし、だらしないし、人使いが荒いし』
うわっサイテー。
『葵が最後の手段なの。うちの会社の為にちょっと頑張ってみて』
伯母さんの【ちょっと頑張ってみて】は直訳すると【失敗すんなよ!太い客逃がすなよ!】
で、ある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます