第2話
直「くーっ、めでたい!ワインがうまい!」
藤「おいチャマ、ピッチ早くね?」
直「だーいじょーぶ!」
オードブルが済んだあたりで、早くも直井の顔は赤くなってきている。
増「でも本当すごいよね、この年で医長なんて」
升「だよなぁ。断トツで史上最年少だし」
藤「いやでもさ、内科の医長ってもう一人いるし」
増「あぁ…」
メインの皿が運ばれてくる頃には、さすがに少しテンションが落ち着いてきた。
久々に4人だけで食事しているせいもあって、語りモードに入ってくる。
直「内科医長って、えー…国木田先生だっけ?」
升「チャマも知ってたっけ。もうわりといい年だから、外来には出てないけどな」
増「俺も知ってる、ウチの医長と仲いいよ。たまに昼とか放射線科で食ってるし」
藤「俺、実はあんま知らないんだよなぁ」
直「同じ内科なのに?」
藤「内科ったって、外来診察室だけで10以上あんべ?」
直「あー…まぁね…」
藤原は微妙な表情でパンをちぎる。
喜んでばかりもいられない、といった風情だ。
藤「それにこれからは、医長会議とかも出なきゃいけなくなるしさ」
増「あぁ、それはキツいかも」
直「そっか…派閥も色々言ってくるだろうしね」
升「役職付きってのも、善し悪しかねぇ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます