第8話
◇
早朝。家に帰ると、弟の
「あら、おはよう」
「姉貴…、帰ってたのか。やべぇ、今日はいつもより早く出なきゃいけねぇの忘れてた」
聖那はものすごいスピードで身支度を整えると、作業着を着てアパートを出ていった。
ぽかんと玄関を見つめてから、静かになった部屋を見渡す。
「もうちょっと早く上がらせて貰えばよかったな…」
朝食も食べずに出ていった彼に申し訳なく思いながら、シャワーを浴びて布団に潜った。
しばらくして、スマホの通知音に目を覚ます。
微睡む意識でスマホを見ると、稜さんからメールがきていた。
彼らしい短い同伴の誘いと、相談した彼の詳しい情報。
【確かSHELLYっつうとこのオーナーだ。名前は
SHELLY…か。確か西地区にある派手なクラブだったか。
ああいうとこって、確か会員制だよなぁ。
どうしようかと頭を悩ませてから、mirrorに来てくれるお客さんの連絡先を開いた。
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