57.神隠し
はい。私が埋めました。
けれど私が手をかけたのではありません。あれは事故でした。
ただ悲しくはなかったのです。ほっ、としたというか──もう構わなくていいんだという開放感だけがありました。
自分で腹を痛めて産んだ子なのに、おかしいですか?
母が子を無条件に愛せなくては駄目なのでしょうか?
私にはどうしてもあの子を
そうして我が子が消えてしまった母を演じてきました。神隠しとして村で噂になり、皆と協力して何度も山に探しに行きました。私は同情され、
二年が経ちました。
ある朝、私は夫が悲鳴を上げるのを耳にしました。庭の方でした。私はすぐに駆け付けました。
そして見たのです。
膝から崩れ落ちそうになりました。
おそらく濡れ衣を着せられて、神様が怒ったのでしょう。だってあれは神隠しではなく──神
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