第2話 プロローグ (柊 花蓮[ヒロイン]視点)
私には好きな人がいる。
その人は“
小学生の高学年ともなると女子でもそれなりに身長が伸びてくる頃合い、それなのに私の身長はあまり伸びず、その頃だと同級生よりかなり小さくて、そのことで男子から「チビ」とか「赤ちゃんは幼稚園に帰りな」とか「ブス!」とか言われり(最後のは関係なくない?)、わざとぶつかられたり、ランドセルを隠されたり色んなちょっかいをかけられて嫌がらせを受けていた。だけどそんな中、唯一私の事を守ってくれた男子が楓斗だった。
風斗はその頃から優しくて、ちょっかいを止めるくれたり、そもそもちょっかいをかけないように男子共を誘導してくれたり、男子共から「ブス!」とか言われた後には
「みんなあんなこと言ってるけど、柊さんは可愛くて素敵な女の子だよ?」
とか、今聞くと中々にクサいセリフを私に言ってくれたりして優しいだけじゃなくて紳士的で、当時少女漫画にハマっていた私はまんまと好きになってしまった。
けれど、小学生の頃はどこか気恥ずかしくて話しかけに行くことができなかったり素っ気ない対応をしてしまったりして、あまり仲良くなれないまま中学生になった。
中学生になった後からは楓斗がアニメとか漫画が好きって事を知って、元々興味があったという事もあったのでアニメを見まくって話についていけるようにしていたら、ついにアニメのネタを振ってくれて楓斗と話せるようになった。
楓斗と話せるようになってからは、よりいっそう楓斗のことが好きになっていった。
恋愛に興味が出てくる時期ドンピシャの中学生ということも合って早く付き合いたかったけど、問題がかなりある。
そう、まず第一に「あれ?私と楓斗じゃつり合わなくない?」問題があったのだ。
楓斗は優しいだけじゃなくて、優しげな瞳と可愛いくせっ毛、それに似合っている黒縁メガネに、だんだんと伸びていく身長も相まって、可愛いだけじゃなくてカッコ良さもあるスーパーイケメンに成長している(主観による評価)。
それに対して私は、友達からは顔は整っていると言われるけど、幼いと言われることの方が多くて、まず何より身長がほとんど伸びなくて今でも155㎝ぐらいまでしか伸びていない、そして、スレンダーな体型もあって、自信があまりない。
その外面的な問題があるが、一番大きな第二の問題が「素直になれない心」である。
「何乙女チックなこと言ってんだ、口悪いだけだろ」と言われるだろうが、全くもってその通りである。
楓斗を前にしたり、楓斗の話になると素直になれなくて思っている事と違う事を言ってしまったりキツい事を言ってしまったりする。
そんなことがあるからこそ、告白するのを躊躇っていた。……だが、躊躇っていたのが仇となった。
――――――――――
中学の終わり、卒業式が近くなって私は中学生のうちに告白するのをほぼ諦めていた、なぜなら高校が同じことはすでに調べ済みで2人とも合格しているからである!!!やったね!!!
そして、そのせいで気が抜けていた
卒業式がもうすぐそばになってきたある日、同じクラスの友ちゃんと学校から帰る前にクラスに残って話をしていた。
「もう、中学生も終わりだね」
「そうだねぇ〜」
気の抜けるような、当たり障りのない会話をしていた。すると、友ちゃんが突然言い出した。
「ねぇねぇ、そいや花蓮って好きな人いる?」
「!?!?い、い
私のその反応を聞いて、ズズイと顔を寄せ
「聞いただけなのにその反応は、まさか好きな人......いるね?」
「なっ!いないし!!!」
「ムキにならなくていいのに....ねぇ、相手は誰?」
「いないったらいないの!!!」
私はぷいと顔を背けたが友ちゃんは食い下がってくる。
「え〜と、じゃあ!好きな人のタイプは?好きなタイプぐらいならいいでしょ?」
「それくらいならまぁ……いいけど…」
「でしょ!おしえておしえて!」
椅子を左右にガタガタと鳴らしながら急かす友ちゃんを尻目に好きなタイプの人を考えたが、やはり出てくるのは楓斗の姿だった。
(楓斗には色んな良いとこがあるけど、やっぱり楓斗と言えば優しいところよね!)
「……強いて言うなら、優しい人…かな?」
そう私が言うと、友ちゃんは額に手を当てて考える素振りをしてから言ってきた。
「う〜ん優しい人かぁ……じゃあ!桜井君は?よく話してるじゃん!」
なんと大正解!!!
だけど、私は好きなタイプの人が楓斗だと知られる恥ずかしさから、
「や、優しい人だけど!好きとかじゃないから!!!」
そう言い終わると、扉の方から大きな音がした。
「え!?これ聞かれてた??」
友ちゃんと急いで見に行くと……
「「あ」」
そこには、耳を塞いで走り去って行く楓斗の姿が
………………ヤバくない?
「まってぇ!!!!!」
急いで呼び止めようと試みるも、耳を塞いで走っている楓斗には届かず。
「待ってよぉ……」
「なんか…ごめん、、、」
ごめんじゃないよ!と言いたいところだったが、もうそれどころじゃなかった。
「絶っっっっっ対に嫌われたぁ!!!」
「そ、そんなことないよ……大丈夫だって!」
「そんなわけないじゃん!だって、いつも話してた異性の仲のいい友達が別の友達に『優しい人だけど、好きじゃない』って断言してるところ見られたんだよ!?!?傍から見たら、『優しいところは評価するけどぉ〜、好きになれないかなぁ〜』みたいに感じられてるだよきっと!!!」
「考えすぎだって、ほら!何か用事思い出して走って帰っただけで、聞いてなかったかもしれないじゃん」
「オワタ\(^ω^)/」
「聞いてないね……」
もう、何も考えたくなかった……
――――――――――
卒業式が終わった。
あの日以降も、楓斗の私に対する対応は殆どいつも通りだった。だが、私には分かる、楓斗が何か少し気まずそうなことに……
…………たぶんだけど、聞かれてたなぁ
春休みに入って家で絶望に暮れていた、初めての失恋だったから。
この前までは嬉しくて仕方がなかった同じ高校に行けることも、苦しくて苦しくて仕方がなかった。
もうヤダ……高校入学したくないよぉ〜……
そんな中、苦しい気持ちを紛らわそうと昔ハマっていたラブコメ漫画を見てみることにした。
……まぁ、初めて好きになった時の事とかを思い出して、苦しさは強まったけど…それでも物語の世界に没入すれば見ている間はこの苦しみを忘れられた。
その漫画である場面を見つけた。
その場面とは、負けたヒロインが気持ちの切り替えとか気持ちにケジメをつけるために髪を切ってくる場面。
謎に、私はその負けたヒロインにシンパシーを感じてしまって、色々考えているとふと思いつく。
私も失恋したし、イメチェンをしよう!!!
でも、別に髪は切りたいわけじゃないから………
そうだ!髪を染めよう!!!
と、言うことで思い立ったが吉日、早速美容院を予約して高校入学までに髪を染めることにした。
ちょうどいい事に、入学する高校はかなり自由が売りの学校で、髪を染めたりするのはOKな学校。
「これで、ちょっとは気が楽になるかなぁ……」
そんな不安を抱え、私は予約完了ボタンを押した。
――――――――――
色々あって、ついに入学式当日
入学式の前、輝かしいはずの新しい自分のクラスの中、自分の席で縮こまってしまった……何故かって?
そう、今の私はキラキラと輝く
……かなり失敗した!!!
だって、他のみんな殆ど髪染めてないんだもの!!
周りを見渡しても、黒髪に黒髪、茶髪を挟んで黒髪と、全然染めてる人が居ないの……
「やっばぃぃ、失敗したしたぁ……」
『ヒソヒソ…ヒソヒソ……』
「絶対なんか言われてるしぃ……」
この教室の中のアウェー感、最悪です。
他にも縮こまっている原因がある、それが…
楓斗と同じクラスになってしまったこと!!
卒業するまででも気まずくて、あの事件が起こる前はいつもメッセージとかで話してたのに春休み中殆ど会話をしなかった、そのくらい気まずかったのに!同じクラスになってしまった!!!
「絶対気まずくなるよぉ……」
嫌われてるけど、楓斗優しいから気まずくても私と話してくれるけど……それはそれで1年辛いよぉ…………
…………ん?……
待てよ……話をしてくれるなら、まだチャンスはあるのでは!?!?
話していく間に、これ以上嫌われずに私のいい所をアピールしてこの前までの関係……いや、それ以上の関係…例えばこ、恋人とか//になれちゃうのでは?
「いける……ゴクリ」
そうと決まれば、早速久しぶりにあった時の挨拶からスタートじゃ!!!
そう、意気込んだ次の瞬間……
扉が空いて、楓斗が入ってきた。
「……!?!?」
来るのが早いよぉ!まだ心の準備がぁ……
と、とりあえず最初の挨拶を!!
「ひ、久しぶり、楓斗…」
ちょっとどもっちゃった……失敗したかn…あれ?なんか、楓斗の対応というかなんか驚いて……
……あ!!!
私、今金髪にしてたんだった!!!
やべ……ここからどうすれば!!!
誰かぁ!助けてぇ!!!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
エピローグはここで終わりです!
ここからはキリがつくまでは1日に1話のペースで更新して行きたいとは思ってます!だけど、なんか調子いい時は不定期で突発的に更新するかもしれやせん!……まぁ、逆も然りね。
拙い文章ですので、何か改善点なり誤字なりありましたら是非に・・・・・・あと普通のコメントもまってます!!!
あと1話って何文字ぐらいがちょうどいいとかありますかね?そこんところよく分からないので色々試しますけど、「~文字ぐらいが調度いいよ!」とかあればコメントで待ってます!
どうぞこれからも良しなに・・・
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