原風景
「不死鳥 -灰になってからのこと- 著・溝辺ゆかり」
わたしのかけがえのない友人たち、そして「真の母たち」になるために力を尽くしてくれたた
わたしはある日の昼休みの小学校の校庭で近所に住んでいたひなみとほぼ毎日一緒に遊んでいた。その中にいつの間にか来幸ちゃんも加わって三人でいろんなことをやった。そんなある日、
「ひなちゃん、学校が終わったら一緒に帰ろう」
「『ひなみ』でいいよ。もう、『ちゃん』はいらない」
彼女はそう言ったのでそれ以降は「ひなみ」と呼んでる。わたしはその頃から週一回図書館に行くのが日課だった。それでしばしば閉館までいろいろな本を乱読した。それは一人のときもあればひなみと一緒のときもあれば、来幸ちゃんと一緒のとき、そして三人でというときもあった。そしてわたしの世界はどんどん広がっていった。
中学校では文学研究会に入って自分でも作品を書いたり作品を募って文集を作り、リソグラフに印刷して文化祭で配布したりしました。
そんな中でも夜中にはわたしが寝たのを見計らってから聞こえだす父と母の言い争いが度々あって今から思うとそのときにはすでに不穏な雰囲気が漂っていた。
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