怪異

sin

病院の話

第1話

あれは私が中学校二年の夏休みの時でした。


当時の私は学年でも目立つヤンキーグループにいました。


その頃、二個上の先輩と付き合っていた私は夏休みということもあり、毎日先輩の家に入り浸っていました。


その日も夜になり先輩の家に行くと、最初は二人きりでしたが先輩の友達と私の友達も集まって夜中には六人になっていました。

なんだか生温かい夜で、外を歩いている時もなんだかじわっと、湿気がまとわりつくようだった夜だったのを覚えています。



夜の1時を過ぎた頃、みんながこれからどうしようか話している時、窓際にいた私はふと物音に気がつきました。

窓の外からパタパタと走る足音、そして女の子の笑い声が聞こえたのです。


こんな時間になんで子供がいるんだろう?


一瞬不思議に思いましたが、よく考えれば居酒屋で飲みに行くのに子供を同伴する親がいます。


きっとその手の親が今まで飲んでいて、子供と一緒に帰っているのだろう。そう思いました。

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