真実の証明

第1話

無実の証明をする。



そうは言ってみても私には何をどうしたらいいのかさっぱりわからなかった。



ただ『何としてもやらないと!』という強い気持ちはあった。




まずは事件が起きたときの伊勢谷さんの行動を2人で整理してみた。




「記事にもあるようにそのナイフは俺のだよ」



当時のことを思い出すように遠い目をしながら話しだした。



伊勢谷さんは同級生数人のグループからいじめをうけていた。



「昔からさ…… 施設ってだけでちょっかい出してくる奴はいつもいた。とくに俺は背も高くて目立つから。負けん気も強かったけどね……」



ひどい話だと思った。

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