『ドグラ・マグラ』をモチーフにしたとある通り、物語は禍々しく幻惑的な雰囲気で始まります。描かれる出来事もおよそ現実の出来事とは思われないことばかり。これは幻想ファンタジーかと思い始めたところ、一転現実の出来事だと明かされ、謎が次々と解き明かされていきます。果たしてどうしたら現実にこんなことが起こりうるのか? よーく考えてみてください。本格ミステリの威力をまじまじと見せつけられます。
2度3度と読みたくなる(読みます)作品です。一字一句でも読み漏らせません。四次元的とでも言いましょうか。自分が今見ているものはなんなのか、じっくり立ち止まって、イメージを重ねて読むのがオススメです。素晴らしい作品でした。ありがとうございます。