灰かぶりの聖火を君へ

長久

序文

序文


 あなたと出会ったからこそ、後悔なく生きられました。


 もしも、あなたがいなかったら。きっとこの人生には何もなかった。

 なんの面白味もなく、生命の火が尽きていたと思います。

 あなたと出会えたから、自分の人生に意味はあったと思えるんです。


 感謝と希望の火を、まるでオリンピックの聖火のように繋いでいこうと、決断ができたんです。

 これは最高に幸せなことであり、同時に寂しいことでした。


 最後に、これだけ伝えさせてください。

 

 不可思議な存在に導かれたことにも、今では感謝しています。

 導かれた先に、その想いがあったから。


 この想いが、どうか天にも昇る焔となって届きますように――。





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