野みすぎのうた

☃️三杉令

第1話 淡々と努力すること

 あけましておめでとうございます。

 新年なのでエッセイを一新しました。よろしくお願いします。

 (去年の⇒)https://kakuyomu.jp/works/16818023212370451362


 昔、競輪選手のギャグ漫画を読んでいて変なところに感心しました。

 ギャンブル狂いで不真面目なせき優勝まさかつというキャラですが、競輪選手なので自宅でローラーを1,2時間踏むシーンです。休むと筋肉が落ちるから必要なんでしょう…… 


 でもダメ男の関が平然と正月も盆も毎日、自主的に涼しい顔でトレーニングしてるのです。違和感を感じました。(これは何なんだ?)

 仕事だから、競輪選手は誰でもやるから、と言えばそれまでなのですが、私には目から鱗だったのです。


 これまで自宅で小説の執筆やら、勉強やら、トレーニングやらをするのは、自主的にやらなければいけないので、結構つらいことと感じていたのですが、関優勝のように負担と思わず淡々と毎日努力することは、考え方を変えれば普通にできるのではないか、いや筆力を上げるにはそうすべきではないかと考え直しています。


 もちろん、時間がないなど事情がある人はそうする必要は無いでしょう。でもみなさんが、執筆することを平然と日常に組み込まれて、心理負担が少ない状態で書き続けられればいいなと思います。さらに自分の書きたい作品ならきっとできるでしょう。


 そう言えば、漫画/映画『ルックバック』でもそんなシーンに感動したのを思い出しました。


 最後に去年のエッセイ一発目で、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの作者、暁佳奈さんの言葉を借りましたが、素晴らしい言葉と思いますので今年も再掲します。京都アニメーション大賞のインタビューからの引用です。


~応募者へのメッセージ/暁佳奈~


書いた作品がもしかしたら京都アニメーションさんにアニメ化されるかも、というのは人生でかなり面白いことではないでしょうか。人生一度きりです。小説は何歳でも書けます。貴方が十歳でも八十歳でも、やる気さえあればきっと。


小説を書いたことなんてないという人も安心してください。私も書いたことがありませんでした。大人になって、すごく遠回りして書き始めました。頑張ること、夢を追うこと、夢追い人は恥ずかしいでしょうか。貴方はそうしてきた私を笑いますか?


「批評家の銅像は立ったためしがない」と言った人がいますよ。誰が何を言おうと、貴方を笑う人がいても、人生を面白く回していくのは貴方がある日下した決意です。



2024年(令和7年)1月1日(水)


あ、おまけ。 読んでないよ……

春夏秋冬代行者 /暁 佳奈 (電撃文庫・電撃の新文芸)

https://kakuyomu.jp/works/16816452219081395316



(追記)


今、Eテレで角野栄子のノンフィクション映画やってました。

思わず見入りました。(1/1 15:00)


『魔女の宅急便』(1985年)は、大学生の時に写真週刊誌の『Life』で見た、「鳥の目の高さから見たニューヨークの風景写真」と、娘のリオ(後の作家くぼしまりお)が中学生の時に描いた魔女のイラストに着想を得て(約50才で!?)執筆された……んですって! 90才の今も物語を執筆中だそうです。


今日1月1日は角野さん90才の誕生日だそうです。おめでとうございます!

自伝的小説「イコ トラベリング 1948-」はカドカワから発売されているそうです。


映画の最後で角野さんは言っていました。

「私は30代で書く事の楽しさを見つけました」そして一生書く事を決めたそうです。誰にでも喜ぶことがあれば一つは魔法を持てるとも言っていました。角野さんにとってそれは物語を書き続けることに違いありません。


角野さんは今、長編の構想中だそうです(すごい……)。

その作品の検討が一段落して散歩する映像がありました。


突然見知らぬ黒猫が角野さんに寄ってきていました。じゃれ合います。

ナレーションは、まるで角野さんがジジを呼んだみたいだと言っていました。


不思議だけど納得しました。


おわり

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