第7話
恋とはいつも突然である。例えばいつも俺と2人っきりだったのに違う男子と話しているとモヤッとしたりその子の横顔を見ているだけで鼓動が速くなったり ちょっとしたことで急に異性として認識するようになったり…。たまたま見つけたネットの記事にそんなことが書いてあり何個かエマについての思いと当てはまっていた。もしかして、俺エマに恋してるのかな?(単純)と思うとそうなんじゃないかと思えてきた。だっていつも俺たち2人で過ごしてたし。本当に恋なのかな?と思い笑舞に聞いてみた。
「俺、最近笑舞のこと見てるとドキドキするんだ」
笑舞は咥えていたアイスの棒を落とし「息切れする?」「まぁ、うん(走った後とか)」「頭が冴えない?」「まぁ、確かに(最近寝不足気味)」
そして1つの答えにたどり着いたようだ「龍真、私天才だからわかっちゃった」フフンとドヤ顔で言う「あの、女の人が歌ってるCMあるじゃん?」と動画を見せられる 薬のCMだ「症状当てはまってるじゃん?これ飲むしかないよ」「確かに?」(アホ)
「でしょ?笑舞天才じゃない?」(バカ)そんな感じで恋ではなかったということが分かり聖來に言うとこれまでに見たことがないくらい大爆笑された。
「2人とも、馬鹿すぎるでしょ?」お腹を抱えて笑い
呼吸困難になってる「ひーっ、お腹痛い」笑い終わると涙を拭い「ここまで、馬鹿だとは思わなかった」とまで言われて流石に少しムカついた。
「もし俺が笑舞ちゃんと付き合うって言ったらどうする?」突然聞かれ俺は「それはやだ」と答えた。
「大切な人と一緒にいたいとかさ、自分のものにしたって言う独占欲とかをまとめて恋っていうんじゃないの?」聖來の言葉は説得力がある。「えっ、聖來さん 笑舞さんのこと好きだったんですか?」ショックを受けていたのは後から来た悠真だった。
「いや、例えばの話だよ?好きとは言ってないから」そう言うと悠真はホッと安心した表情をした。
「まぁ 自分の直感を信じなよ。フラれたら慰めてあげるから」聖來は完全に面白がっている「いや、フラれることはないと思うんだよね。前 愛より金って言ってたから」聖來は俺の肩をポンポンと叩き「元気出せよ」と何故か慰められた。
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