第6話

笑舞がメイドになったわけをずっと知りたかったが聞けずにいた。そして今日わかった「給料いいし、ハロウィンとか衣装代困らないじゃん?あとお金持ちそうだから必死にアピールして引き取ってもらった」笑舞とは幼い頃から一緒にいて施設から俺の面倒を見るために笑舞を引き取ったという話は聞いていたがまさかそんな単純な理由だったとは。「やっぱ、世の中金だよねぇ」ハハッと笑いながらゲームを続ける笑舞。「でもさ あんなに強かったら訓練とか大変だったんじゃない?」笑舞は首を傾げる「訓練?なにそれ?」

メイドは料理と家事、執事は手伝いと用心棒という

ような決まりごとみたいなものがあり普通のメイドなら料理や家事などの仕事を習うが用心棒の仕事もする場合訓練も受けなければならない。「私、何にも出来なかったから 強いですって言って1回 龍真のお父さんに仕えてる筋肉マッチョの執事を全身骨折させた

ことがあるんだよね〜。結局その執事が実は裏切り者だってことが分かって採用されたんだけど」そんな

小さい頃から強かったんだ……と妙に納得。「前世ゴリラかなんかだったの?いつもゴリラの舞いしてるし」俺が聞くと笑舞は自信満々に答えた「いや、バナナの皮だったね」と。

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