ぽんこつメイドの日常

冬彩 桜月

第1話

御曹司として生まれた俺は何不自由ない暮らしをしていた……と言いたいところだが実際は御曹司としても不自由なことはある。それは俺の専属メイド笑舞のことだ。学校から帰り部屋に入るとゲームをしながら俺の布団に寝っ転がるメイドの姿があった「……笑舞」俺が呼ぶと振り向く「あっ、帰ってたんだ」普通メイドと言えば完璧に家事をこなしてくれたりとかすると思ってたのに、コイツは本当に何もしない。「帰ってたんだじゃないよ。仕事は終わったの?」だらーんと布団から宙ぶらりん状態になりながら「やるわけなくない?自分のことは自分でやれよ」と舌打ちをした。「いや、笑舞給料もらってんじゃん?」笑舞はめんどと言いながら「やりたくてやってるわけじゃないし。私だって普通の学生したいんですけどぉ?」と言いながら立ち上がった。「カップ麺でいい?作るのめんどいし」結構いい額貰ってるくせに なんにもしないぽんこつメイド。結局俺が笑舞の分も飯を作ることになるのだった。

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