第8話 日記20250109 恐るべき夜

 左足が攣った。脹脛(ふくらはぎ)ではなく、脛の反対側だ。相当に痛いので寝ていられない。こういうときは座って足に血を回すしかない。

 三十分ひたすら痛みに耐える。そのうち血行が良くなったのか、攣りが消えたのでまた寝る。

 三十分後、今度は右足が攣った。またもや座って耐える。眠い。だが横になっているといつまでも解消しない。

 また眠る。

 左が攣った。

 右が攣った。

 次は左だと思っただろう。残念でした、今度は太腿だ。

 朝まで一時間周期でこれを繰り返す。


 地獄である。

 自分が何かの拍子に罪人にされたのだとでも思わないと、その理不尽さには耐えられない。

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