「冬の星々」2作目

花鳥あすか

第1話

重箱を前にすると、あたしはいつも泣いてしまう。家父長制、男尊女卑に年功序列。何がめでたいと思う頭で、お年玉を時給換算でもしなければいられなかったあの日のあたしから、故郷から、どんなに遠く離れても、あの日の重箱はいつだってあたしが征く道の真ん中に鎮座して、にたにたと笑っているのだ。

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「冬の星々」2作目 花鳥あすか @unebelluna

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