第6話  完璧に別人に偽装する

『じゃあ、今からスキルの使い方を教えるっすよ...

 と言ってもそんな難しいもんでもないっすけどね

 ...使いたいスキルを使用したいって強く思うだけっす

 出来れば、最初は声に出して意識付けした方がいいっすね

 慣れればノータイムで出来るようになるから、練習するのがおすすめっすよ』


『ステータスの偽装が出来たら、名前と最初のジョブも決めるといい。

 本来は転職の水晶がある部屋でないと出来ないが、ここならできるからな。

 ...というか、名前がないことを疑問に思わなかったのか、君は?』


「いや、正直それよりも気になること多くて、つい...な...?

 ちょっと待ってくれ、まぁ名前は後で決めるとしてだな。

 スキルを使ってみるから、確認してくれ」


さて、初スキル使用だ、声に出しては少々恥ずかしいが楽しみだな


 「スキル<偽装>を発動する」


声を出した瞬間、あのステータスがまた出てきた

どう考えても見られたらやばそうなものを隠していく


『称号と魔力も偽装しとくっすよ、称号が見られていいわけないっすよ

 魔力も10,000程度にしとくっす、それなら前例があるっすからね』


偽装を施したステータスが完成した、割と隠すものが多くて大変だった

とりあえず、こんな感じ


           ”ステータスオープン”


・名前:影山 海斗(未設定)

・年齢:25

・二つ名:なし(【邪神の使徒】【邪神達の加護を受けし者】)

・種族:人族[?]

・ジョブ:なし

・ジョブレベル:0

・ジョブ履歴:なし

・属性適正:土属性(死属性)


・能力値

生命力:100 

魔力 :10,000(100,000,100)

力  :10  (+1)  

敏捷 :10 (+1)

体力 :10 (+1)

知力 :30 (+3)

魅力 :50 (+5)

幸運 :50 (+5)


・パッシブスキル

精神耐性:5Lv

(物理耐性:1Lv)

魔術耐性:1Lv

状態異常耐性:1Lv

(体力回復速度上昇:1Lv)

魔力回復速度上昇:1Lv

直感:1Lv

気配察知:1Lv


・アクティブスキル

(偽装:10Lv)

錬金術:5Lv

読書:5Lv

護身術:2Lv

料理:1Lv

弓術:1Lv

(死属性魔術:1Lv)

魔力操作:1Lv

(魔術制御:1Lv)

交神術:1Lv(交神術(邪):1Lv)


・ユニークスキル

(死属性魅了:1Lv)

魔力貯蔵庫アイテムストレージ:1Lv

(▪️▪️▪️▪️の加護)

(▪️▪️▪️▪️の加護)

(▪️▪️▪️▪️の加護)

(▪️▪️▪️▪️の加護)

(▪️▪️▪️▪️の加護)


こんな感じでいいだろうか、名前も向こうの世界に沿った名前にしておこうか

偽装で元の世界のような名前を付けて、逃げるときに偽装を外せば、これだけで追われにくくはなるはずだからな


「偽装はできたと思う、名前とジョブはどうやって決めたらいい?」


『名前はステータスを開いた状態で設定できるはずっすよ

 カタカナで、苗字なしにしとけば大抵は馴染めるっすよ』


本当だ、簡単に設定できたな

しかし聞いても無いのに、なぜわかったんだ...


『ジョブは雰囲気作りのために水晶を持ってきたぞ。

 これに触れば、転職可能なジョブが一覧で出るはずだ。

 あちらの世界でも同じようにするから覚えておいて損はないぞ。』


触ればいいのか、よし早速と


《選択可能ジョブ 【死属性魔術師】(NEW!)【見習い錬金術師】(NEW!)【見習い狩人】(NEW!)【見習い戦士】(NEW!)【見習い魔術師】(NEW!)》


いっぱいあるな...だが最初に偽装する関係上、ここはこれしかないだろう


最終ステータスはこんな感じだな


           ”ステータスオープン”


・名前:影山 海斗(サクリ)

・年齢:25

・二つ名:なし(【邪神の使徒】【邪神達の加護を受けし者】)

・種族:人族[?]

・ジョブ:なし

・ジョブレベル:0

・ジョブ履歴:なし

・属性適正:土属性(死属性)


・能力値

生命力:100 

魔力 :10,000(100,000,100)

力  :10  (+1)  

敏捷 :10 (+1)

体力 :10 (+1)

知力 :30 (+3)

魅力 :50 (+5)

幸運 :50 (+5)


・パッシブスキル

精神耐性:5Lv

(物理耐性:1Lv)

魔術耐性:1Lv

状態異常耐性:1Lv

(体力回復速度上昇:1Lv)

魔力回復速度上昇:1Lv

直感:1Lv

気配察知:1Lv


・アクティブスキル

(偽装:10Lv)

錬金術:5Lv

読書:5Lv

護身術:2Lv

料理:1Lv

弓術:1Lv

(死属性魔術:1Lv)

魔力操作:2Lv(UP!)

(魔術制御:1Lv)

交神術:1Lv(交神術(邪):1Lv)

鑑定:1Lv(NEW!)


・ユニークスキル

(死属性魅了:1Lv)

魔力貯蔵庫アイテムストレージ:1Lv

(▪️▪️▪️▪️の加護)

(▪️▪️▪️▪️の加護)

(▪️▪️▪️▪️の加護)

(▪️▪️▪️▪️の加護)

(▪️▪️▪️▪️の加護)


ジョブについた瞬間に、スキルを獲得したりスキルレベルが上がったりするのか

なるほどね、これは面白いな


「なぁ、最後に髪型をがっつり変えてくれないか?

 万が一、知り合いがいてもバレたくないんだ」


『いいっすよ、それじゃあどんな感じがいいっすか?』


「とびっきり怪しくしてくれ、その方が逃げ出すときに偽装で逃げやすいからな」


『いいっすね、それ!ちゃっちゃとやってやるっすよ』


「ありがとう、これで準備は整ったよ。」


『押し付けてすまない!どうか世界のためによろしく頼む!』


『困ったことがあれば、交神術で聞くといい。出来るだけ応えよう。』


『ガンガン暴れてほしいのよ!目指せ最強なの!』


『こちらでも出来るだけ動向は見守らせてもらうっす。

 どうか、どうか心の底から楽しんでほしいっす。』


もうこんなにも楽しんでるのにな、まだまだ楽しめとは...

いいね、やる気が出てくるじゃないか!


「あぁ、任せとけ!それじゃあ送ってくれ」


『『『『ありがとう!救世主殿よ!』』』』


そう言うと、俺の足元が光っていく...

そして次の瞬間、他の転移者と共に異世界に降り立っていた



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