異世界狐は旅をする

@akikazemomizi

第1話 ここはどこ…?

12月の夕方 人通りが少ない橋

どうしてこうなったのだろう………… 何で? わからない………自分に問いかける

母さんもきっと辛かったのだろう

自分の子供がこんなことなって だけどもうそんなこと考えなくていいや

何故かうんざりするほど伸びた髪のことも

どうしてこんな耳や尻尾が生えたのかなんてのも、

もう考えなくていい…… ここから飛び降りれば楽になれる………

「ごめん」 誰に言ったのかもわからないその言葉を最後に私は橋から飛び降りた。


「……?」何故か人の声がする 目を開けてみるするとそこは全く知らない場所だった

「何処ここ……?」 周りを見渡すとそこが何処かの街道だと言うことがわかった

ドンッ! 誰かに当たったその人の方を見ると怒っていた 

私にはわからない言葉だが怒っているのは伝わった

「ご…ごめんなさい」そう言って謝ると意味わからないと言う顔をして私にはわからない言葉でさらに怒った

どうやら私が道の真ん中にいるみたいで邪魔になっていたみたいだ見渡すとすぐに近くに路地があったため

邪魔にならないようにそこに行った 「どうしようこれから……」 

そこで私はうずくまりながら考えた

10分だろうかそのくらい考えたが全く良い考えが思いつかない 

ここがどこかわからない、そして恐らく言葉も通じない

どうすれば良いのかわからなく泣きそうだった、そんな時だった

『大丈夫?』誰かが私のよく知る言葉で話しかけてきた「え……?」見上げると20代くらいの女性がいた

『あ…ごめん……』そういうと私の知らない言葉で話してきた「あっ…あの…」私がそう言うと

『もしかしてこっちの言葉の方がわかる?』女性はそう言ったので私はそれに頷いた

『改めて、君大丈夫?』「私ここが何処かわからなくて言葉も通じなくて………」その女性に自分のことを伝える

『なるほどねその様子だとお金も持っていないみたいだし……』

その女性は少し考えたあと『これあげる』そういって何か入った包みをくれた

「え…?」何だろうこれ……?

『そのお金でしばらくは宿に泊まれると思うよ、あとこれ』

そう言って何やら紙をくれた見てみると服屋、宿屋そして冒険者ギルド?

と書かれた簡易的な地図とよく分からない言葉で書かれた紙だった

『紹介状とこの辺の簡易的な地図、

明日にでもこの冒険者ギルドと書かれている場所にきて紹介状を見せればなんとかなると思うから』そう言うと女性は立ち去ろうとした

「え…えっと……ありがとうございますできることで良いならお礼させてください」

そう言うと女性は少し考え後こう言った『

じゃあ……君の髪の毛を四本くらいちょうだい』正直引きかけたけど……

ここまでしてくれたのだ要求には応えるべきだろう「はい!そのくらいでいいなら」私はそう返事した

そうしてこの人に髪の毛をあげた『ここでもその言葉は一部の人には伝わるから安心していいよ』

「え…そうなんですか!?」『うん!』最後にそう言ってから女性は立ち去った

女性と別れた後私はもらった地図を頼りにとりあえず宿屋に向かった20分くらい彷徨ったあと何とかたどり着いたもう日も落ちかけているどうやら元の場所と時間は大体同じようだ、取り敢えず宿に入ると受付らしき人の元に

行った「え…えっと」恐る恐る日本語で話してみる『ん…?どういたしました?』

よかった!日本語が通じた!

その後何とか部屋を取ることができた。銀貨2枚とのこと紙幣価値はわからなかったが

もらった包みに銀貨らしきものが9枚入っていたため助かった……

包みの中身なのだが銅貨?が30まいくらい銀貨?が今使ったの含めて9枚だった。

そしてなんと!ここには大浴場があるらしい服はまあ着回せば良いだろう、

そして大浴場に行ったのだが、シャワーがない以外は良かった!そしてやっぱり

「夢じゃないよなぁ……」と自身の耳と尻尾を触りながら言う

何故自分がこうなったのか、

そして気になっていたが

何故ここの人はどう考えても狐の耳と尻尾が生えている自分に何の反応も示さないのか?それも気になる

「はぁ〜」いくら考えてもわからない……「ひとまず今日はもう寝よう……」

ひとまず明日外に出てそこで情報収集するとしよう……

今悩んでいてもしょうがない……そう考え今日は眠りについた

次の日

「う〜〜〜ん、よく寝た〜」

驚く程の快眠具合だった朝起きて少し考え事をしていると

「ぐぅ〜〜〜〜〜〜!」お腹の音が過去一の爆音でなった

そういえばこの姿になってから水以外口にしていないことを思い出す

「ご飯食べれるとこも探さないとぁ…」

取り敢えず今の課題は三つ

一「食事できる場所を探す」二「昨日の女性が言ってた冒険者ギルドとやらに行く」

三「帰る方法や元の姿に戻る方法を探す」

取り敢えず最初に食事をどうにかしないとなぁ、まぁ取り敢えず宿から出るかぁ……

そうしてもう一度外に出た昨日はそこまでだったがかなり人で賑わっている

これなら食事できる場所もすぐに見つかりそう 

そして少し歩いたら香ばしい良い香りがする建物があったので入るとパン屋みたいだった

ひとまずそこでパンを買うことにした今回は日本語が通じない可能性があるので極力ジェスチャーで

コミュニケーションをとった値段なのだがパン四つで銅貨3枚だった

いまいち高いのかわからないので何処かで紙幣価値を調べておくべきだと思った。

「さてと……」パン食べながら地図を見る「今ここだから冒険者ギルドは大体あっちかな?」

そうしてパン四つをあっという間に食べ切った私はひとまず冒険者ギルドを目指すのでした

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